東大の神田教授の会社法講演会を、ヒルトンホテルで聞く。
会場には300人程が集まっていた。
演題は『日本の会社法制の現状と課題』で、期待以上の内容だった。
株式会社という矛盾だらけの法形態が、勝ち残っている現実を踏まえて
それをどう使いこなすか・・・を大きな潮流の中で学べた2時間半だった。
中でも、短時間ではあったが、「会社法」と「金融商品取引法」との調整の話は良かった。
両者の「連続」部分と「不連続」部分、さらには、そのいずれか「不明」な部分・・・
現在、上場を目指すお客様に対しての指導に資する内容をコンパクトに得られた。
最後は、「法の不足」を補う必要があるとのメッセージを残された神田教授であった。
神田教授といえば、新書の「会社法」がベストセラーになった著名な学者で
会社法に経済法の要素を多く取り入れたと噂も高い方である。
初心者には難しい話であるが、最近あった、シティとコーディアルとの事例を交えながら、
(私には日経記事の間違いを指摘されたと、聞こえたが・・・)三角株式交換におよび
これに、三角合併の国内と海外とのクロスボーダーとの違いなど整理できた。
浜田教授の還暦記念論文集が『検証会社法』というように、
会社法が施行されて、当初はそれを理解することに専念していたが
最近はそれを見直す機運が広がっている。
私も自書の中で、相続人への株式売渡請求について会社法の欠陥を、共著者と共に指摘し
その欠陥に陥らないために、現状ではどうすれば良いかについて次善の策を論じている。
夜、別の研修までの間に、書店を4店回って、今日も・・・
執筆原稿の税務文献など、12冊買い求めた。
紀伊国屋新宿店の店員の転機で、5,000円以上なら配送サービスがある事を知った。
3店舗でこれを利用して、身軽に移動が出来た。
6時から茅場町、東京証券会館で、中堅から上場志向規模までの中小企業向けの
資金調達方法の新しい方法を学ぶセミナーに参加する。
講師のD証券の代表のDさんとは、久しぶりの再会である。
相変わらずの楽しい話の中に、最近の金融情勢・証券情勢を学ぶことができた。
今回の、内容は、お客様の1社に使えるかもしれないと思いながら岐路に就いた。
今日は12,000歩余り歩いた。