日曜日だ。明日のゼミのサブレポート資料の作成する。
メインレポーターの名大生のテーマ「株式会社以外の企業形態の利用」をサポートするのだ。
従来は起業するとなると、「個人か会社か?」「会社なら有限か株式か?」と単純だった。
しかし、現在では、大きく様変わりした。
まず「個人か会社か?」もこう変わった・・・・
「LLP」、「NPO」、「信託」などが加わった。目下、急拡大で注目されているのが「信託」である。
この他に、以前から「組合」もあったが、余り使われていない。
「組合」といえば「企業組合」もある。
しかし経済の裏で活躍(あるいは暗躍?例えばライブドア事件)するものとしてよく使われるのが
匿名組合、LPS(投資事業有限責任組合)である。
次に「会社なら有限か株式か?」もこう変わった。
ご承知のように「有限」は「株式」に統合されて・・・
「LLC(合同会社)」、「SPC(特定目的会社)」、「投資法人」などである。
その他にも従来から存在はしているが、合名、合資、そして相互会社。
さらに公益法人がある。
これは中間法人、病院、学校、寺社のそれを含めて、平成20年までに大改革される。
これらの内、会社法に規定があるのは株式、合名、合資、LLCだけである。
これらの、「企業形態=事業体」を現在では、こういう言葉で表している・・・
それは「ビークル(vehicle)」である。乗り物とか、箱、器というのが、元の意味である。
事業家が、ある事業を起業しようとするとき、我々専門家は
その事業家の目指す志、事業の目的に応じて、適切な「ビークル」を提案しなければならない。
場合によっては、節税目的でワンポイント的な場合もあるし・・・非営利の場合もあるし・・・
単に、名刺に「代表取締役」とか「理事長」との肩書きが欲しいだでけの場合もある。
事業家(場合によっては、似非の場合もあるが・・・)の真意を汲み取り提案しなければならない。
昼食も抜いて半日掛けて・・・と言っても、丸っと6時間だから、
ビジネスタイムでは丸一日ということだろうが、何とかまとめあげた。
続いて3時過ぎから、いつもの執筆に取り掛かる。
まず、出張で荷物が散乱しているので、整理整頓から始めた。