不動産屋へは返事をくれるよう頼み事務所に戻ったのは7時10分だった。
夕食は6時半の予定で用意していてくれていたが、食べる暇がない。
講演レジュメを明日までに間に合わせることを、本日の昼に確約の電話を入れていたので
7時40分の集配に間に合うように、速達で送らねばならないのだ。
当初の予定なら十分な時間であったが駐車場騒動で伸るか反るかになってきた。
完成したのは、その7時40分であった。今から走っては間に合わない。
こうなれば、今日直に届けるも、明日も変わらない。明日にしよう。
次の残務は、請求書の追加2枚の作成や、裁判資料にするための論文をＦＡＸすることと
チェックインのための荷物準備であった。荷物準備は時間がかかる。
これを9時半までに終えねばならない。しかしまた一つ疑惑が浮かんだので時間が切迫した。
先の駐車場の契約関係書類をちらりと見直すと、地主側の解約要件に目が留まった。
「第10条契約解除・・・解約する場合貸主においては２ヶ月前までに」とある。
つまり3月一杯で終わりなら1月中に通知しなければならないはずである。
それが本日2月7日に郵便で届いた。明らかに契約違反である。
ますます、“ゲーム”は高揚しそうである。そこで・・・
行動は証拠集めに俄かに傾注し始めた。ゴミ箱に捨てた不動産屋からの封書を拾い
郵便に消印を確保する。ところが、肝心の解約通知が見つからない。
「あれ？さっきまでここにあったはずなのに？？」とひっくり返して探す。
夕食のついでに、今後の振込み金額なども変わることから事情を説明するためにも必要だ。
しかし、まるで神隠しのように消えた。しかし数度探してゴミ箱だけは念入りに探して
後は後日でも調べられるだろうし、意外な場所からひょっこり出てくるので諦めた。
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大学院の非常勤講師を紹介して頂いた先生から電話があり、別の某大学院の内実など
有益な情報をお教え頂いた。お話を伺っていて、また少し常勤の専任教授の道もいいな・・・
と思うのが一瞬だったが、やはりやるべきことが山積する中では、困難と反芻して決意する。
夕食を摂りながら妻に状況を説明し対応を検討する。
先方の契約違反に対して有効な方法を思いついた。しかし、それにはまだ時間がある。
地主の出方を待つことにする。それまでは実力行使は避けた方が穏便だと判断する。
これもゲームであり、お客様へ提供するノウハウの練習である。
何とか、どたばたの中で出張準備を整え出発する。
駅前駐車場から５０ｋｇを超える荷物を転がしながら、
「徒歩30秒だから良いがこれが、徒歩3分になると結構大変だぞ！」と考えた。
今後は、こんな大荷物の時はタクシーで行かざるを得ないかもしれない。
チェックインして、荷物整理して入浴すると既に正午近かった。
マッサージを依頼するが、その時、注文をつけた。前回来て貰ったあの人だけは止めてと。
受付は、それを真摯に受け止めてくれた。そして来てくれたのは上手な人であった。
こんな上手な人なら40分でなく、快く60分をお願いした。業界用語で「１．５」と言うのだ。
マッサージを終えると、もう一ワークをと思ったがＴＶを点けたまま寝てしまって、
途中目覚めて消して寝た。