日曜の朝、7時半過ぎ起床で『がっちりマンデー』のセコロジーを見つつ、
朝食のヨーグルトを食する。今日は、妻を休めるために一人で朝食を書斎で摂る。
日記、メールなどの雑務に意外と時間はかかる。それが思考の整理と反省でもある。
その中に「養毛剤」のこともあった。まだ、"薄い”というほどの症状もないから
養毛剤の使用は、急ぎのものではなかった。
しかし、1年ほど前から、妻が頭を下げた私の頭頂部を見ながら・・・
「昔は地肌が見えなかったのに、少し見えるようになってきたわね。そろそろ対策かしら」
そう言ったのがきっかけで、検討するに至ったが、緊急度も重要度も少ない要件なので・・・
着手に「ついで」と「忘れない」の二つの要素が必要だった。
ただ脳裏に、そう思いつつ見ている内に父親の頭頂部が薄くなっていった見本があった。
薬局に行く用事の「ついで」と、その時に「忘れない」が先日の神田でやっと合流した。
それでも初めてのことなので中々、決まらず半分諦めかけたが、
ここで諦めると・・・と気を取り直して、エイと決めて、習慣化に努めている。
朝夕の2回の頭皮マッサージで、今朝も行った。
新聞チェックしながら『サンモニ』を見などしていると、10時半前に食事の呼び出しがあった。
娘の塾特訓の時間に合わせたブランチであった。
11時前からやっと原稿に向かう。
第三章の４つの節の内の第1節と第2節の関連を合わせた上で
第３節に結び付けなければならない論理展開に腐心するも
漸く骨子の上の肉付き形成されてきた。
これによって、編集者へのメールを書く。
財産評価基本通達の改正概案によって、第三章を大幅追加している旨そして
それによって脱稿が少し遅れるとの言い訳である。
とうとう「税務編」だけで200ページに達する書籍となってしまった。
「法務編」の編集はこれからだが、合計で300ページにはなるだろうか。
娘の塾に合わせた“ブランチ”に続き、夕食はさながら“ラディナー”となり3時半過ぎだった。
第3章の第2節をほぼ書き終え、4時からこれに金子論文などの注記をつける。
そして第3節に突入した。
8時まではあっという間に過ぎた。8時から林檎を食べて、大河ドラマ『篤姫』を見る。
見ながらでも出来る仕事、メールチェック、日記書き、文献探しなどを行う。
共著の先輩からも原稿の進捗状況がメールされてきた。何度かやり取りする。
ドラマの台詞に、丁度書いていた原稿にダブル部分があって胸に迫った。
樋口可南子演ずる生母が、本家の養女に行く娘に諭す最後の言葉であった。
「昔から『一方を聞いて沙汰するな』と言う言葉があります。」
「どんな人の声にも、満遍なく虚心に耳を傾け・・・
その人、その人の身になって・・・よくよく考えるのです。」
「それでも思い迷おうたら・・・・・・・・・・・・考えるの止めなされ。」
「考えるのではなく、感じるのです。自分を信じて・・・・感じるがままに任せるのです・・・」
書いていた原稿とは、財産評価の「客観的交換価額」論から「主観的価額」論への転換である。
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10時過ぎに入浴に向かうも、家人の誰かが入っていれば、今夜は入るのを止めようと考えた。
ホテルで缶詰になるときは、この自由がある。食事の時間もそうだ。
全く、執筆の創造の女神に任せて気ままでよい。
家ではそうはいかないし、合わせるのが流儀であり、
食事で顔を合わせる、唯その事だけも重要だ。その積み重ねが絆を形成してゆく。
幼少の頃から実の父母と別れて暮らしていた私にはそれが痛いほど判る。
さて幸いにか風呂は丁度空いていたので入ることができた。
風呂の中では漱石との会話である。この内容は後日のお楽しみにとっておくことにする。
出て夜食のヨーグルトを食し、すぐさま原稿に向かう。
こうして、午前1時を経過し、今夜の脱稿は無理と判断するに及んで、
『神の河』と『田苑ゴールド』を交互に飲みつつ日記を書く。
酔うとまた別の人格に成れる。その視点で原稿に向かう。
すると、別人が書くことと似てくる。こうして少し客観性が入ることになる。
こうして2時過ぎまで原稿に向かうも、やはり脱稿はできないまま2時半頃就寝する。