7時のベルで起きれず厭世的な考えを断ち切って「朝は人生考えず!」と振り切って15分で起床、朝食の後、徒歩で駅まで車を取りに行く。一昨日買った文庫を読みながらの二宮尊徳の歩行読書をする。今日読んだのは、丁度「散歩」の部分だった。
車を持ち帰って、珈琲を慌てて淹れて書類決済し、8時半に社員とバトンタッチするかのように、出掛ける。今日は一日、商工会である。
商工会では、聞き役に徹する場合と、ガンガンと説教を立てて勇気を起こしてもらう場合もある。
いずれも決して楽な商売の状況の企業は少ない。今日は4件の内、ニコニコの企業は1件で、まあまあが1件、苦しいながらも若い経営者だから頑張ってもらわねばならない企業が1件、静かにソフトランディングを目指す企業が1件だった。
この内、大いに応援してあげないといけない2件に、応援葉書を送ってあげた。特に、倒産しそうな企業に対して、まだ芽がある若手の経営者には、本物になる道を熱く語って勇気を注入した積もりである。しかし本物になる路は厳しい。私がそう諭しても実践する人は少ない。
私の力不足でもあるが、今はそれにめげないようにしている。それも彼らの選択肢なのである。努力を厭わない経営者だけが這い上がれば良いのである。皆、成功するなんてことはない。それで良い。それが自然淘汰である。
自助努力なきものに救いなしである。我々が出来るのは、その奮起の種に僅かの陽の光か、水か、養分を与えることだけである。それを受け取り光合成を起こすか否かは、未来の花、自身の努力である。
予定より早く終えたので、事務所の喫茶店に立ち寄る。開店してもう大分経つがずっと行けずにいたので、息抜とブログ書きの一時を過ごす。疲れていたので、摘みに出た粉をまぶしたような洒落たチョコレートを思わず2粒とも食べてから、軽くて美味しいブレンドを頂いた。
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そういえば今日の昼食は、いつもの弁当ではなく、寿司だった。いつもの弁当は炭水化物ダイエット中で残すのだが、流石に寿司はアパッチのように寿司ネタだけ、剥いで食べるのも余りに失礼なので、シャリも食べた。いつもの弁当は、弁当の容器が汚れていたので出入り禁止になったのではなかろうか?と想像したが・・・真実は分からない。
昼食時に、お客様から電話があったので、対応する。他社の経営をみてあげないといけないので、相談に乗って欲しいという件と、中小企業経理基準に準拠するチェックシートの件である。後者は最近立て続けに起こっている。まずは責任が発生するので有料であることと、チェックの結果、×が付くことによって融資が止まるか否かを確認する。
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喫茶店は思いの他、良いムードだった。ダウンライトの照明と静かなジャズ。しかし何かしらのアンバランスを起こしていた。一つ飛んだ隣の席の話の内容が筒抜けなのが困ったものだ。お客のほとんどが老人で、話し声が通ることも、原因かもしれない。しかしその席の老人客が帰った後のさらに奥の客の話内容も丸聞こえなのである。
つまり音響設計が惜しまれるのである。喫茶店は静か過ぎても駄目だが、これほど聞こえても興醒めするものである。
5時前に事務所に戻り、先のチェックシートの作成と決済で、スタッフと打ち合わせたり、お客様との調整に時間を要す。
夕食後、明日のゼミのレジュメ作成に取り掛からねばならないが、同時に明日の青税の忘年会の時間を確認していて、そもそも申し込みをしていないような気がして心配になり、調べてみるとどうも返事のメールを送っていないようだ。どの路、出席できるような状況ではないのだが、口頭で出席の意図を伝えていただけに、不義理を果たしてはならないと、慌てて担当者に連絡を取ってどたばたする。
レジュメの準備に入ったがマウスの故障対応に追われ、よくもまあ重なるようにトラブルが起こる。
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その間に平行して見た『人生の歩き方 やなせたかし氏』の第四回を見て、非常に示唆に富む内容に共感した。私が日中に、ある倒産に近い経営者を励ましたのと同じことを、漫画家が立身出世するプロセスで語っていた。
その成功の秘訣は「運が70%、努力が20%、後は天分」「僕がアンパンマンを描いていても、それを本にしようとする人が現れないと駄目。人との巡り合い・縁。自分でそれを求めたわけではないのに、何かの時に巡り合った縁で次のことが始まる。今日一日の仕事を一所懸命やることです。
仕事がなくなったら良い事だ。その時に注文がなくても描けばいい。あてもなく描いていると仕事が舞い込んだ。駄目になった人の話を聞くとやってない(描いてない)んですよね。描いてない人はなれません。」だ。
『要するに、電車に乗って、「座席がない」。しかし降りてしまえばおしまいなんです。ずっと乗っているといつの間にか、席が空いて、座れる(笑い)・・・・どっかに自分の入れる所があるんです。つまり人があんまりやっていない隙間がどこかにある。でもなかなか分からない。でも、諦めずに一つの電車に乗り続けていると、いつの間にやら、席が空くんですよ。そこへ座ってしまえばいい。』まさしく、物理のブラウン運動に通じる。
驚いたことにアンパンマンの歌詞を初めて知ったが、まさに人生論だった。『何のために生まれて、何をして生きるのか。答えられないなんて、そんなのはいやだ!今を生きることで・・・』それは今日初めて目にした時は替え歌だと思った。これまでメロディを何度となく、勿論歌詞も聞いていたはずなのに、青い鳥のように身近にあるメッセージソングだった。
竹内まりやの『毎日がスペシャル』を買おうと思っている。今日の商工会の往復でも、彼女のCDを聞きながら元気を注入した。元気とは、「元は気ですよ!」と諭してくれる言葉である。
yなセ氏は言う。「人生は楽しんだ方がいい。何故なら、人生は基本的には悲しいからだ。それは必ず死ぬから・・・。人生の楽しみ方は、人生で面白いのは人を楽しませることにある。それが自分の喜び。
対象である人が喜んでくれるから嬉しいのである。」
それが実は、企業の経営理念につながるのだが、それをまとめている企業は僅かである。それが分からないなら、もっと貪欲な、お題目でなくていいから「○年までにこれだけになる!」と書けばいい。それすら殆どの企業はしない。
また、やなせ氏はデパートの買い周りに運動を兼ねている。これまた私と同じ実践をもっと徹底的に実践している様子に勇気を得た。勿論、それだけの収入があってのことだが・・・
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結局マウスを諦めて、本体での指操作で対応し、ファイルの整理や印刷で資料をまとめにかかる。
税制大綱関連ニュースの梯子をするために、レジュメは進まない。2時に諦めて寝る。