5時間睡眠の7時起床で、家人の朝寝を邪魔せぬようヨーグルトを持ち出し、机で頂き新聞チェックする。8時から『源氏物語』のアンコールを見るも、これを見ていては執筆が叶わない。何せ、「上巻」の放送だけでも正午までの4時間物である。小半時もない間に、常の自然音CDに耳は切替て、珈琲を淹れた。
その小半時もない間ではあったが、丹波哲郎演じる桐壺帝を見た途端に、今は故人となられたことから、少なくとも数年以上前の作品であることを知り、その後に登場する女優たちの馴染み在る顔立ちに安堵すら覚えた。
随分久しぶり・・・そう思いつつ、書棚から瀬戸内寂聴訳『源氏物語』を引っ張り出してきて数枚読む。これを求めた10年前と心持の異なる現在を時の経過を受け入れるべく時として受け止める。
発行年度を確かめるべく、奥付をめくると「語句解釈」があることを知り、今わずかに読み進んだ中の言葉を探すと、その意が俄かに開き、理解を深めることが叶う喜びは、得難いものだった。
巻末には、他に、系図もあり登場人物の多いこの物語の理解に資すること多いに助かる。さらには「官位相当表」やら「内裏の図解」などがあり、残念ながら未だに読めずにあったこの本と漸く親しくなれそうな、そんな気がする。
そんな気持ちは、ただ原稿から逃避したいがための、一時の浮気心かもしれない。しかし心を鬼にして9時40分に原稿に立ち向かう。
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改定作業は思いの他、重いものになっていた。元日の読み合わせに間に合わせることが先決となり、詳細のディティールは出版社の仕事始めまでに詰める計画とする。
ということは、年賀状の作業は元旦夜ということになろうか?来年も多難な幕開けとなりそうである。
10時。漸くのこと、改定の全体構成を固めた。元原稿から書き直さねばならない。やっとワードを立ち上げ過去のデータを開き、こつこつと修正作業開始。
10時40分、家族全員でブランチの後、腹ごなしに事務所の注連縄とお鏡を飾る。
次いで来年から再来年に架けての計画を練る。新年度の予定表の中でクリティカルパスを決め、中長期的に何が優先度が高いかを頭に刻みます。
何故なら脳は長いタイムスパンで目標を覚えていることはできないからです。遠い目標よりも直近のスケジュールを優先させる傾向があるからなのです。
だから、経営計画の重要度の高い目標を意識できるように、何度も経営計画をインプットして意識付けなければならないのです。これらを脳理論として示してくれたのが茂木氏の近著でした。理屈で納得すると人間は理解して、理解すると行動に移し易い生き物だからだ。
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腹ごなし休憩の終えた11時45分から、再び原稿に向かう。その前に「源氏物語」は如何なりや・・・と画面を垣間見れば、丁度「上巻」の終了のシーンで、スーパーとして1991年12月27日放送とあった。それは正しく瀬戸内氏訳のそれを買った年であった。
やがて眠気の間に正午のニュースを見過ごした。5時間睡眠の調整はこんな所で自然に出てくる。それをストレスに思ってはならない。自然の摂理と思って受け入れることだ。それが免疫力を高める秘訣でもあり、ひいては新型鳥インフルエンザ対策ともなる。
気が付けば、784店の専門店がひしめく築地市場の特集の第二回目。「秩序ある混沌」と評されるのはシンフォニーの世界で私の好きな境地でもある。
キロ当たりの価額を示す「手やり」の競り。そこでは競り相手の在庫をも見定めながら、競る鮪の仲卸のベテランの手口やその「目利き」と「解体」の技術が見事であった。
昨日は包丁の研ぎ方や市場に2300台走る運搬車などを報じていたが、今日のはさらに奥深い。
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1時のニュース。東証の大納会で年間の下落率が42%の過去最高と報じられ、和平氏の言葉と合成して、自分としての来年の投資スタンスを決めた。そのタイミングを外せば傍観を決め込み、一方の投資に専念することにしたのだ。
珈琲を淹れ、1時23分原稿に向かう。既に残り時間は少ない。徐々に「徹夜」の二文字が浮かび始める頃である。それが私の「投資」である。
全体構成の図解に集中して2時間があっと言う間であった。時間を超越する体験は心地よい。
生姜黒糖を飲みつつ、郵便物整理、専門週刊誌読書で、短大講演内容に保険による節税を検討した。また来年10月の講演計画を練る。来月には本格化するだろうから潜在意識に入れて内容を構想しなければならない。
4時前に原稿に戻り、これまでに書いた4頁を印刷して目次代わりとして、3頁を書く。
5時半過ぎに夕食。娘は連日の午後の塾から戻って全員が揃っている。義母が買ってきた「御座候」の赤餡を半分頂き、半分は白餡の次男に譲る。
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このところ、玄関にあるミカンを食後に書斎に戻る時に一つずつ選んで食べている。痛みが激しいので、痛んで腐り掛けの物を選んでいる。
食べながら教育TVの「通信高校講座 情報A」のアニメーション作成を見る。最近のアニメーションソフトの動向を把握した。これも今後のライクワークに活かす予定である。
また、知らぬ間にウトウトしていた。7時前に執筆に戻り、ニュースと1年のニュース決算番組を見つつ出来るデータ収集などを行う。9時からはTVを消して、再び集中する。
当初、執筆した全体構成は、部分を書くに従って調整のために再三再四変更が加えられ、フィードバックする。
10時半に入浴のインターフォンが鳴り、向かうと、今日は最後ではなかった。受験生の娘が勉強していた。今日は「こころ」を読む余裕がない。浸かっても、自然に原稿を構想してしまう。
「夢中になれる幸福」を味わっていた。これが「ライクワーク」である。苦しいけれど充実した時間は、時間を超越して生きる実感を得ている最中にあることを感じていた。そして、今夜は飲むか飲まないかを逡巡する。
お客様から頂いた好物のアサヒスーパードライが頭にあったが、これではカロリーオーバーだ。理想はキリン0だが、買出しに行けば体が冷えて飲みたくはなくなる。しかし頑張った自分を、今夜は酔わせたい気持ちもある。
『ガイヤの夜明け』を最後の10分程を見る。日本の技術で海外で役立てて社会に役立つ日本人が紹介されていた。町の人達から感謝されて祝福される慶びは、得難いものだ。
続いて昨夜の『カンブリア宮殿』の続きを少し見る。あんなに立派で陽気な人なのに、9年前に離婚したのだと聞く。離婚したのか離婚されたのか?奥様に見る目がなかったのか?平凡な生活を望んだのか?
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雨の中、コンビニに向かう。キリン0とナッツを求めて、戻って暖房を入れる。11時55分になっていた。
丁度、忘れていた予約がスタートした。心して見る『プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男達』だった。
以前、ホテルで同様の番組を見たことがある。どんなに期待されてドラフト何位かで入団しても、プロの世界で実績を残せなければ、やがてはクビである。今回の番組では、結婚式直前で巨人から戦力外通知を受けた選手や、新人王を取ったことのあるエリート投手で、故障から力が衰えて戦力外となった選手など、数人を紹介していた。
印象に残るのは、妻や婚約者の言葉だった。「付いて行く者として・・・」と婚約者に厳しくそして暖かく迫る言葉。それは家庭でのリーダー、会社なら経営者に通じるものだ。
暖房が効いてきたことろで、キリン0を飲む。
「ライクワーク」で生きるのは厳しい。そんな中、自分は何十年か掛けてやっとその世界を小さいながら創り上げることが辛うじてできた幸せ者である。
500ml缶の無かった今夜。350ml缶の2本目を飲み出して、幸福に乾杯した!
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午前1時。酔いの回り始める中、原稿へと進む。資料をどう付けるか?それをどこまで付けるか?などを検討して2時に終えて就寝に向かう。