7時半過ぎに起床。娘の正月特訓に送る時間である。妻の体調如何では私が行かねばならないのだが、無事妻が娘の友達も一緒に送る。私は「代打」で控えていた訳である。このため、昨夜は髭にあたっておいた。帰りは、その友達の親御さんが迎えて送り届けてくれるとのことである。
髭に〝あたる〟とは商家では「する」とか「そる」は忌み嫌うので言い換えで使うという。ちなみに「中らずと言えども遠からず」と書くが「当たる」でも間違いとは言えないようである・・・一般には「当たる」と書くが、体に障るときには「中る」と書くらしいし、的の中心に核心にあたる際には「中る」と書くようだ。送り仮名が微妙に異なるのも面白い。「当たる」は私にとって大切だ。つまり・・・・
本が「当たる」ように努力している昨今、丁度、朝に『美の壷 スペシャル』で「江戸の美」を特集していて、神田の職人の心意気が正にそれだと、自らの心意気に息吹を吹き込んでくれた。
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朝食のヨーグルトを食べ、新聞チェック。『奇跡のリンゴ』のコピーに教訓を見出していた。
『ひとつのものに狂えば、いつか必ず答えに巡り合う。人が何かをなすためには、経験や知識を積み重ねる必要がある。けれど人が真に何かに挑むとき、最大の壁になるのはその経験や知識なのだ。木村はひとつ失敗をするたびに、ひとつの常識を捨てた。そうして無垢の心でリンゴの木を眺めることが出来るようになったのだ。』
今、失敗続きの原稿がある・・・・・それに対しての教訓を求めていた。
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別の書籍のコピーでは、『脳にはもともと飽きっぽい性質がある。だから、やる気をだすためには、脳をだませばいい!!』『4つのスイッチを起動させれば、必ず誰でもやりたいことを「続ける」ことができます。』とある。これらは『のうだま やる気の秘密』のコピーで、「やる気研究家」の私にとって食欲をそそる。
しかし、今私が目指しているのは、それを超えた『S・U・K』である。
つまり、やりたくないけれども、やらねばならないことを、三日坊主に終わらせないため方法は、先のコピーに表されることで、ダイエットや家計簿や日記である。
私の目指すは、もっと簡単に、である。いわば、脳をだますのでなく、「本能に従う」のである。
一例は、「酒」で、それを飲みさえすれば、幸せになれる。その意味では脳を騙すのだが、問題は酒を飲むとの行動へのバリアフリーがグッドなのである。
先の本でも「4つのスイッチ」を入れるには、その気にするにはバリアがあるのにあるのに対して、酒が嫌いな人は別として、酒を飲むのは楽しいし簡単にその行動に誘える。
本能といえば、性欲、食欲もそうである。必然的に人が求めてしまうものであるから、別に脳を騙さなくとも、その行動に向かってしまうという意味でバリアフリーなのである。
その意味では、『ピタゴラスイッチ』かも知れないなぁ~とふと、今気付く。いまり「連動」である。
これらの思い付き効果はブログの効果でもある。
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やらねばならない仕事に関しては、先のように、脳を騙すなりの方法が必要であろう。
そこで「年賀状」の宛名書きである。やらねばならない仕事である。
先の本の「4つのスイッチ」を使うことは一部であるが既に行っている。まだ買っていないので詳細はわからないが・・・
第一のスイッチ B(Body):「体を動かすと入るスイッチ」・・・準備作業でやりだすことだろう。これは茂木氏の本にもあったことで、スイッチが「脳の運動野にある」ことで体を動かすことで、刺激を入れるのである。葉書を準備し名刺の整理で手を動かす。
第二のスイッチ R(Reward):「ご褒美で入るスイッチ」・・・これは簡単だ、しかも私の方法にもつながる。ただ、成し遂げる前にご褒美に手を出してしまうのが人間の性である。
第三のスイッチ E(Experience):「いついもと違うことをすると入るスイッチ」・・・・とある。それは「脳の海馬にある」とあって、飽きさせないことかと思うのだが、添えられる上大岡トメのイラストは「仲間を巻き込もう」と吹き出しに言わせているが、どうもつながらない。エクスペリエンスは「経験」だが・・・これはコピーだけでは分からない。
第四のスイッチ I(Ideomotor):「なりきると入るスイッチ」・・・・これも簡単だ。成功した時のイメージを思い描くことで、頑張ろう!と受験でも合格した暁を思い描き方法である。
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年賀状という、やらねばならない仕事に関しては、どうも弱い。Bは既に稼動している。Rのご褒美は当然、用意しても弱い。Eはこう解釈した。つまり「工夫を凝らす」である。Iは、受け取った方の驚きやその後の展開を予想して楽しくなるのである。
・・・が、いずれも弱い。
現に私が行っているのは、まず最初に「オブラート効果」である。次には効果的割り切りで「ABC配分」である。
「オブラート効果」は、これも脳を騙す方法であるが、名刺登録や宛名書きの「作業」では、「余り」頭を使わなくても出来る。そこで「好きな」音楽やビデオを見ながら、「苦い作業」を包みこんでしまって、呑み込んでしまう方法だ。謂わずと知れた苦い薬をオブラート、しかも甘いそれに包んで喉の奥底に放り込む方法である。
丁度、衛星生放送で恒例の『ウイーンフィル・ニューイヤーコンサート』が始まった。小沢征璽が指揮した数年前から、新年にこれを見るのがいつの間やら〝慣わし〟となっていたので、これをオブラードに見立てるのである。時に10時24分、さあ!開始だ。
クラッシック素人にも飽きさせない展開と画面構成、特にバレイやカメラワークは毎年のことながら秀逸である。今年の指揮者はダニエル・バレンボイムである。このコンサートでは、「ラッデッキー行進曲」がやはり毎年の楽しみで、これを聞くと勇気と希望と強さが湧き上がってくる。最後近くで演奏されると思うが楽しみである。
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今朝、二杯目の珈琲を淹れる。『源氏物語』は箱から出してすぐにも読めるようにした。
名刺の入力は『筆まめ』で行っている。
『ポルカ 雷鳴と電光』は運動会などでよく聞く名曲であるが、今回初めて曲名を確認した。
曲が変わる間のスーパーでまんまと騙されていたことに気が付いて笑う。「この番組は1月1日に放送されたものです」とある。「そうか、そうだよね!去年は・・・」と思って、去年の予定表を見ると、そういえば家族でTDRの年越しであったことを思い出した。
『筆まめ』を立ち上げると、例年のことながら「はて?・・・どこから手に付けて良いやら」と悩む。
そこで、年賀状制作の自家製マニュアルを出してくると、有難いとこに、去年の自分の教訓がちゃんと書かれている。
ウインフィルの今年の趣向は、ハイドンの『告別』であった。一人一人と演奏者が去ってゆく・・・その際にパントマイムかピエロのようなジェスチャーが面白いのは外人に共通の表現力である。
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正午丁度に、ブランチとなり、郵便受けから年賀状などを受け取る。食後、宛名整理をしながら『東西寄席』を見る。
三増紋之助の独楽の魅力は掛け声だ。国本武春の浪曲は初めて聞いたが、浪曲の素人に分かり易くまた、魅せた。唸った。流石、一芸である。マギー審司に続き、大御所の柳家小三治の十八番の『初天神』だ。また笑う。これまた流石だ。勉強になって健康にも良いのが「笑い」である。しかし普段なかなか見れない。
1時間の休憩の後は、お笑いものを聞きながの宛名リスト作成。しょっぱなに、大助花子は当然だが、トミーズは最高だった。阪神・巨人も当然、文珍には期待する。久しぶりである。そして期待通りに進化していた。
その後の芸人は二流になる。何がそんなに違うのか?途中で、ぴろき、爆笑問題となって持ち直す。
3時過ぎに寄席が終わると、勉強のために、まず見直す価値のあるのは、トミーズと文珍だった。続いて国本武春の浪曲は、聴衆が少しついてこれなくなる直前に、予定外のことを入れる・・・この間合いが素晴らしい。そして、小三治の後、爆笑問題に続く。見直して考えつつ、宛名シールを貼る。
見直しを終えると4時半になり、正午のニュースを再生する。ダラダラと宛名シールを貼ったり、一言を書く人に書いたりとして、一旦、夕刻5時に投函しに向かう。家人の投函はないかを確認して投函してコンビニで無塩ピーナッツとフィッシュソーセージを買う。
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『サンプロ』の特集「言論は大丈夫か 司法は変わったのか」を見つつ、宛名シール貼りを続ける。
6時過ぎに娘は塾から帰り、次男も名古屋に出かけて帰ってきていて、全員で夕食。
6時半からシール貼りを続けて、年末に放送されたNHK解説員による『双方向解説 そこが知りたい』を途中から聞くが、9時から『陽炎の辻』を見る積もりで、それを見ながらできるのはシール貼りだから、先に名刺入力をすることにする。
ところが・・・眠気に気を失って闘う。暫し休んで、珈琲淹れ読書をして飲まんとすると、今夜は珍しく8時に風呂の案内があった。急いで飲み干して入浴する。
十分温まった。キリン0を飲み、無塩ナッツとソーセージを摘み、やがて始まる『陽炎の辻 スペシャル』を鑑賞する。宛名シールを貼りながらの1時間半だったが、漸く正月らしい休息となった。
強く逞しい磐根。可愛いおこんさん。番組の中で、何気なく使われた『男は度胸、女は愛嬌』との台詞に昔から変わらない価値観を思う。
そこには、「男に経済力と女に美しさ」を求めたい心理(本音)と、しかし現実には、経済格差が生まれからしてある男と、生まれからして美醜に差のある女が存在して、全ての人がそれを達し得ない中、「諦め」と「代替する価値観」を与えた言葉だと思い当たる。
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10時半に鑑賞し終え、朝に自然に録画されていた、ガーデニングに情熱を傾けたイギリスの『ベス・チャトー 荒地で育む奇跡の庭』の録画の最後だけを見て、自分の目指す人生最期のものが、人生の先輩たる老女によって淡々と語られていて思わずメモした。
べスの言葉
『天国は ここ 私たちの人生の中にある』
『きっと、貴方達も人生でこう思うことがあるでしょう。・・・・
本当の喜びや満足は・・・残した業績ではなくて、
それを実現しようとする過程にあると、いうことを・・・・。
年を取るにつれて思うのは、毎朝目が覚めて、自分の足で歩いて、何かを作れるくらい健康で
自分のことを自分でできることが、すごくありがたい。
何も出来なくなってしまったら、どうしていいか分からないわ。
そんな日がこないことを、祈っている。
もし、そうなるとしたら、庭に眠るような最後がいい。
木の葉が舞い落ちていくような・・・・』
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11時から、名刺登録を始める。社員に入力してもらった名刺のデータを、この1日折々探したがPCのどこにあるのやら見つからないのである。もう1台のPCには切り替わらないし、USBにも入っていない。どうしたのだろ・・・
VHSの『夢千代日記』を見ようとカセットを入れようとして、先に入っていたテープで先月録画してあったVHS『忠臣蔵』を見ながら、漸く新規の名刺入力に入ったのは11時半も過ぎた頃だった。
田村正和主演の逃し屋という役回りの娯楽物だ。ただ・・・CMでサントリーの石川さゆりの音楽で小雪が可愛いあれだ。コピーは「夜はハイボールから・・・」に0時半に無性にウイスキーか焼酎が飲みたくなった。ビールでなく強い酒を・・・・
合理的に判断すれば飲むべきでない時刻。人間は合理的には生きられない。
しかし、我慢してしまった。まだ少なくとも数十枚は宛名作成をしなければならないが、明日は原稿に取り組まねばならないので、宛名作成は6日以降しか出来ない。
2時過ぎに終えて、これから就寝するも、何か寝付けず、2時半位に寝入ったようだった。