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教授の公正取引委員会委員就任で最後のコンパ+プライド

6時間は寝て、8時45分起床する。録画しているはずのレコーダが作動していない。HDが一杯だからだ。『サンモニ』のスポーツを見ながら朝食と朝刊チェックしつつ、HDの中身を整理する。

首相官邸の有識者会議の動画を見ようとするが全然再生出来ず諦め、10時から『サンプロ』で与謝野大臣インタビューと西松建設事件を聞く。通信の異なる別PCでも動かない。忘れた頃に僅か数秒再生されて止まるを繰る返し、とても鑑賞に堪えない。要する僅か2~3年で旧式なのだ。

 
11時過ぎから中小企業の倒産特集を見出した所で、早い昼食のインターフォンが鳴る。下二人の子供達もやっと起きてきたところだ。11時半前に3台目のPCで3たび首相官邸にアクセスするが、ウイルス対応ソフトのためだろう、立ち上がるまでも時間がかかる。待っていられないので、席を離れ、サンプロの中小企業特集を鑑賞する。

3台目のpcは立ち上げは遅かったが、ネットに入るとやっと、他の2台とは異なりサクサクと動く。それにしても、pcの音量は何故にこんなに音量が小さいのだろう。ボリュームを最大にしても聞き取るのがやっとで、アップとスピーカを繋いでも、小さな音で小さな疑問だ。
 

中2日間、返信のない先へ、メールの届いたか確認メールを送る。少なくとも翌日中に、内容の返答は出来ない場合、受領確認の返信をするのが、いつのまにかビジネスエチケットになっている昨今。中々厳しいものである。

すったもんだで、ブツブツに途切れつつ見ていた中小企業特集の続きを見る。「日本経済の体質変換で輸出も内需も」との日銀幹部の話は総論はそうであろうが・・・資金手上げの予算が遅過ぎた。

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ようやく・・・・ようやく、12時半から原稿に向かう。必要な無駄とは思いつつも、具体的成果物のない午前に対して「何をしていたのだろう?」との自己嫌悪に陥りやすいところを切り返して、勉強に向かう。

昨日、奮闘した相続の考え方の根流の違いから、今日は、その法的性格に入り、やっと論理がつながってきた。それにしても、弁護士の書いた本は、分かり難い。弁護士や裁判官同士の会話のようなものだからだが、前提を学ぶにの苦労する。

机の横に、座高ほどに積まれた本が危険なので2つに分ける。昨日に引き続き「遺産分割の法理」を学ぶ。ゲルマン法とローマ法まで遡って学ばねばならない現況である。

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午後4時まで勉強に没頭した後、準備し、4時20分出発する。菜種梅雨である。
往復の電車内で勉強の2枚のCDを聞きながら過ごす。名古屋駅で三省堂の地下の雑誌売り場で目当ての専門雑誌を探すがまだ、陳列されていない。書籍コーナーで拙著の陳列を確認して、ジュンク堂まで歩き、ここでも物色するも他の本も含めて目新しきは見当たらず。

地下鉄の途中の栄構内でQBハウスに入り、再び地下鉄に乗り、教授宅には6時10分到着した。
玄関は靴だらけだ。今日はゼミの追い出しコンパ。しかし教授が公正取引委員会の委員に就任されるための最終回のコンパとなった。

若い男女の中にあって、中年は私だけだ。花束や記念品贈呈では、今年の卒業生でもないのに、お世話になったとこのことで、私には花束を頂いたし、全員に記念マグカップを貰った。
このカップには、教授とゼミ代の似顔絵と、私も含めて全員の名前が入れてあるのだが、この似顔絵が実によく似ている。特に、教授の常に笑顔を絶やさない表情が上手に描かれていて、とても気が利いた物だった。

ゼミ暦10年で法科大学のTAを勤めた院生も、名城大学の教職を得たとの報告があり、3年生は就活に忙しいとの近況報告、卒業生は卒業旅行満喫などの報告が続いた。

近況報告の最後。教授からのスピーチで、この度の急な就任についてのいきさつが報告された。
何と日銀総裁と同様で、国会の承認が必要な人事案件なのである。昨年の日銀人事のゴタゴタの記憶も新しいが、今回はスムーズに国会の承認が得られたとのことで、それを受けての急遽発表になったとのことだ。

公正取引委員会の委員の職は厳しく兼業が禁止されており、教授は退官されて単身赴任の形で東京へ5年の任期を務められるという。

アルコールをぐっと我慢した分、食べてしまったようだ。途中、座り続けたせいか、右ふくらはぎの「こむら返り」を起こしてしまって、それを潮に、年寄りはお先に失礼することにした。9時10分である。

花束やマグカップなど、頂く予定でなく小さなバックしかもっていなかったので手荷物は大変だ。幸い雨は上がっていたが、地下鉄に乗ってから、頂いたゼミ論文集を読む。

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途中コンビニに立ち寄って、キリン0と摘みを買い、10時半帰宅入浴後、娘の入学手続きの書類にサインをしたり、通学等の保険を妻と検討する。書類の中には、最近の不況による高校の授業料滞納問題のためだろう、授業料を納付することについて、親以外の保証人を付けるものまであった。

11時過ぎに、大河ドラマを見ながらやっとビール(第三の?)にありつく。今回「命懸けの使者」は中々魅せた。主人公、樋口兼続の従兄弟、直江家のお船(せん)とその夫(直江信綱)の心の動きが私には響いた。

夕餉の席での夫の台詞「誰も頼んどらんのに、一人で桑取に行きよった。無謀なことよのう。」
お船の台詞「ですが、今何か手を打たねば、皆が命を失うのでございます。兼続様は、命を懸けた勝負に出られたのでございましょう。」
不機嫌な顔になって・・・「兼続のこと、えらく信頼しているようだの」
にこやかに・・・・「兼続殿と私は従兄弟でございます。幼い頃より気心の知れた仲ゆえ・・・」突然、椀を投げ付ける夫(信綱)、それを驚くお船。ここからが重要な台詞だ。

「そなたの心が、わしに向いておらずとも構わん。だがなお船。そなたはわしの妻じゃ。そなたの務めはわしの子を生むことじゃ。そしてわしは、直江の名に恥じぬ男でいることじゃ・・・・・わしでは、直江の婿として不足か!?」
「そのようなことは決して!」と謝るお船。だが、もう遅い。信綱は席を立つ。そして夜、寝所にも来なかった。

信綱の台詞の後半である。男という存在はプライドで生きている。だからこそ、昨日の『サイエンス0』での男性の殺人の原因が“つまらない”原因であるところの「面子・プライド」が断トツ1位なのである。これを潰されて、逆上の上の殺人となる・・・・それが私には決して“つまらない”だけではなく思える。

男とはそう言う者なのだ。そういう性質を持ち、また社会から期待されている存在である。されば、それを活かす方向で自己を使わねばならないし、周りもそれを上手く使わねばならない。勿論、先になるのはリーダーたる、その家の主としての男がリーダーシップをもって立つのがあってこそだ。

それに対して、妻を筆頭に、それを支えねばならない。特に言葉と態度をもって・・・・
お船の言葉と態度は、僅かならず兼続に対する想いがあり、兼続の働きを賞賛する言葉が、夫のプライドを著しく傷付けたのである。妻はそれが判らねばならない。

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ドラマは、この後、兼続が使者として向かった桑取の衆との交渉で、「誇り」(プライド)という言葉をもって長との交渉を図る。「上杉の侍の誇りは金では計れまい。何の為に命を懸けるか?ではないのか!」

「何の為に命を懸けるのか?!」・・・・それが誇り(プライド)。それを少し俗っぽい言葉で言えば「面子」だろうが、男の情の問題だ。感情の問題だけに重要なのだ。

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酔いが回って『ソロモン流』の岐阜の土壁職人の放送は途中から寝てしまった。半時余りして意識が戻り、再生して見る。NHKの『プロフェッショナル』で見た続編のようなもので、今回も自然に抗して破れたりしていくことを受け入れる左官の世界を見せてくれた。2時頃就寝。

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2009年03月22日 10:23に投稿されたエントリーのページです。

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