日曜の朝は、7時半に「がっちりマンデー」でご当地スイーツを見、体重計に乗ると75.6kgと75kgの必守ラインを超えていた。やはり、昨夜は飲み過ぎ食べ過ぎたのだ。反省しきり。
しかし少なくて良いから朝食を摂る。新聞を読んでいて、8時25分から天野祐吉さんの言葉の「課外授業」が始まっていることを知って、慌ててTVを見に行く。政治家の「かっこつけた言葉」に、執筆や講演にあっての注意のように受け取れた。これまた反省である。
9時から「日曜美術館」で「だまし絵」特集を見る。私の興味の範囲である、生命・脳・認識・錯覚・・・表現・芸術・・・原稿・講演とつながっている。名古屋市博物館の展示会に行く日程を探る。
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10時からの『サンプロ』はいかにも面白くなさそうで、BS2でのアンコール放送で、かつて見逃した『プロフェッショナル』の前半部分で、DDR(武装解除)をするNPOの瀬谷ルミ子氏の葛藤と決意を見る。「心の武装解除」「人生は自分の手で変えられる」「やらない言い訳をしないのがプロ」という。
続いて、10時50分から、郷ひろみの『課外授業』の「10年後に輝くために」と題する番組。53歳とは思えない若さ。理想と現実の自分のギャップを書かせる手法に経営計画のそれを見出していた。社長をどう導くか・・・のあれである。
彼は20歳から徐々に努力をしてきていた。芸能活動を休止して、3年間「思い切って変えてきたこと」が良かったという。
きっかけの一歩としてこの3日間での小さなプロジェクトを仕掛ける。これも参考になる。どうなるか楽しみだ。それに対する、皆の否定的な言葉に驚く郷氏。これも社長達と話す時に共通することである。
「目標を持つことで、しなくていいことも見えてくる。」・・・そうだ「選択と集中」の原点である。
生徒が自身で気付いて書いた「言い訳」が良かった。「言い訳する癖」も面白い。これも社長達と同じだ。それをどう克服するかなんだよね~~。でも皆がそれを分からないからいいのだ!分かる者だけの特権でもある。それが「違いが分かる人」なのである。
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11時25分、やっと原稿に向かう。今日は難問からのスタートである。それでもまずゼミで書いた部分のペーストからおもむろに始める。しかしデータがこのPCにないことに直ぐに気付いた。そこでハードコピーで確認すると、昨年末に既に自分の検討がそこまで行っていた事に我ながら驚いた。これで執筆の方向性は決まった。
12月6日に東京の勉強会でご一緒している先生から相談を受けた時の返信を見直してみると、既にそこに自分の回答を書いているのである。自分ではないみたいに・・・。それ以降、税制改正の荒波に洗われて行く中で、掻き消されてしまったようだ。
ちなみに、12月6日のブログを探してみると、書けていない日だった。忙殺されていたのか?追いつかなかったのか?体制が出来ていなかったことに間違いはない。
さらに、お礼で返信を頂いた中に、改訂版原稿に役立つ内容が含まれていることに気が付いた。ゲラ校正で加味しなければなるまい。
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正午のニュース。神戸・大阪は新インフルエンザで大変のようだ。スープとヨーグルトだけの昼食とした。今日中に形にしなければならない原稿でなるべく眠気の起きないように集中するためである。
そして、メールの返信を書き、執筆は1時に再開する。高級なブルマンの淹れ方に今朝から工夫をしていた。豆を少なくすることだった。これで美味しくなってきていた。
証券業協会のHPからダウンロードして資料を読み、引き続き書籍から漏れ無きよう拾う作業を続ける。
改めて思うに、資料の本を冒頭部分からしっかり読むのは初めてだった。読み出すと結構面白いものである。
しかし、トイレで便座に座るときは、小説を読む。従ってトイレのタンクの上には本と、表現技法を学ぶためのマーカーとが置かれることになっている。
先程やってきた、食後の眠気はどやら追い払うことができて、面白く感じ出した本に向かって、原稿の漏れが無いかのローラー作戦を開始していた。
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何度か眠気がやってきて、迷った。タイヤの磨耗を考えていつピットインするかのレーサーの様に・・・・。自然に任せて、眠気のままにしていたら原稿は進まず、かと言って我慢し続ければ、これも結局は脳の疲労が溜まって非効率となる。
そこで、丁度、NHKからメールが届いていたように3時40分から再放送のある『アインシュタインの眼』で興味のあるテーマが放送されるタイミングを狙った。寝起きをスムーズにするため、この1分前をタイマーにセットして、3時から仮眠することにした。それまでは頑張ると。
計画通りに進むなか、本の帯に載せるキャッチコピーを一つ浮かべることにも成功した。それは『今後増大する、親族外承継の手段としても活用』との一言であった。多くのアイデアがトイレで生まれるように、この一言もトイレに立つ瞬間に思いついた。一瞬のことだけに、そのままトイレで流してしまいそうになるほどに、思い付いた瞬間は儚いものである。
トイレに行くか、戻って書き留めるか?瞬間に迷いつつも体は慣性の法則によってトイレへと向かっていた。だからトイレを済ませて戻るまでの間に失念しないように注意深く、そっと戻って入力する。
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『アインシュタインの眼』のテーマは「一瞬の駆け引き」で卓球のラリーと競馬であった。特に前者は1分間に137回転するピンポンを巡ってカットやドライブそしてストップなど多彩な技を仕掛け合うラリーの様子は、常々分からないまま試合が終わってしまうと見ている素人には、なるほどと納得を得るものであった。
淡々と処理すべき事務として本日に割り振られていた仕事がスケジュールに書かれていて、今、ここに該当する日時となったため、それを行う。テーマは「人材紹介に関する基本契約書」作成である。事業承継業務の中で必要になるマッチングの1つである。
程なく、これを終えて原稿に戻り、夕刻の迫る中、そろそろ出版社に送ることを考え出す。
メールの添え言葉を書き出した。これも重要なものである。実際に送信するのは深夜か明朝かになるので、それまでは宛名アドレスを入力しない。誤送信を防ぐためである。
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一段落したところで、横道にそれて書くことにする。
“誤送信”は忘れた頃にやってくる。eメールと言うのは、手軽だけに、僅かのクリックの間違いでそれが起こりうる。郵便とはそこが雲泥の差である。他の通信手段であるFAXにおいても、郵便に比べて手軽に送れるが故の誤送信が稀に起こる。それによって企業乗っ取りが失敗した実例があるほどである。例のジョーン・ピケンズによる小糸製作所の事件である。
eメールによる誤送信は、簡単に起こる。多くはクリックの瞬間に起こる。いわば宛先間違いである。
そして、誤送信したことすら気付かないことが殆どである。後日に返事がないことなどで発覚したりするが、誤送信された相手から「間違ってますよ」と連絡が来たためしがない。それどころか誤送信された先方から「ありがとうございます。参考にさせて頂きます」と真摯に、実は送られてきた理由が分からないが、親切に送ってくれたのだろう・・・と本当に思って返事が来たこともある。
これらは実害はないものの、気をつけねばならない。ある雑誌か何かで読んだかTVで聞いたか忘れたが、上司の悪口を書いてその当の上司に誤送信してしまった話を聞いたことがある。どうしてそうなるのか?そんなことが起こるのもワンクリックで簡単に宛先をクリックできるからである。
小さな企業(組織・家庭)におけるリスク管理にメールの誤送信は入っていなければならない。しかし、それ以外にも原因は考えられるだろうが、詳しく分析はしていない。
だが、事実は小説より奇なりで、考えられないことが起こる。私は写真の現像液を飲んでしまったことがあるが、それも偶然で考えられない瞬間の出来事だった。だから究極的には災害は防ぎようがない。ただその可能性を減らすだけである。
致命的なことにならないようにだが・・・訴訟前に相手側にこちらの手の内を誤送信してしまったこともある。これなどは、上司の悪口のケースと似ている。頭に相手の名前がこびり付いていて、無意識に、そこに送ってはいけないと知りつつクリックしてしまう。強打者に対して絶好球を投げてしまう投手の心境である。
誤送信については、これだけメールが多いと色々なことが起こっている。認識されていないものも多い。またいずれの機会にか書くことになるだろうが、その予防策の一つが、先のように、送信する直前まで宛名を入れないことである。しかしこれとて、その宛名を入力する瞬間に間違えれば同じことではある。
今回のように、下書きを保存する間に宛名を入れないのは、熟考したいからで、言葉足らずのままで誤送信しないがためである。ひとまず書いてみて、今また読み直して現に書き直したが客観的に読むために時間をおきたいからである。メールの言葉は、書き手の心を離れて、強く伝わり過ぎたり、馴れ馴れしく伝わることがあるからである。特にビジネス的な場合において、語尾に「ね」や「ネ」を使うのは慎重に、原則として使わないようにして丁度良いよいである。
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そして、出版社へのメールに上京日程を添えて、粗稿を見た上での打ち合わせ可能な日時を書き足すなどの修正を入れて再び、下書きファイルに仕舞う。
資料を読み進んでいく内、大きな欠落になるやもしれない部分を発見した。それは午後6時前後。驚きであると同時に「しまった」とも思える瞬間でもある。その存在は大きいだけに認知はしていたが、執筆対象としない、つまり非上場会社には無関係と思われたことであった。
これからこのテーマにどう折り合いをつけて構成の中に取り込んで行くかが問題で、これをクリアしなければ出版社に章立てとして提出することは叶わない。
しかし何事も「災い転じて福となす」で、この発見に伴って発想が飛躍して様々なアイデアが浮かび思わぬ発展を得、既存の原稿との連結を見ることが出来、よりオリジナリティの高まることとなった。
これなら、ご褒美に、あのお取り寄せの逸品を夕食としても良いとした。天気予報と7時のニュースの後、目星を付けていたお取り寄せ市に向かうも残念。7時に閉店していた。他の摘みを買って戻る。
夕食とワインを頂きながら、大河ドラマを観る。今夜も食べ過ぎになるかも、しかしその成果のご褒美ならば許されよう。
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大河後に入浴して、その後、『マネー資本主義』を見る。とても分かり易い。また、水子原稿に通じる内容で、要は「制御できないまで」になるか否かである。間違いない。
続いて『危険学のススメ 畑村洋太郎の2009年危険実験』をマッサージを40分受けつつ見る。機械を作った人と利用する人の意識のズレ。実は、このズレも水子原稿のテーマである。畑村教授は『失敗学』で有名になったが、それでも教訓は世に活かされなかったため2年前から『危険学』に進化してきた。
「世の中のゆっくり動くものは安全」との錯覚がある。「ゆっくり挟まれると動かせる」との錯覚。恐ろしい。とっさの時にブレーキになる映像を頭の中に持っていることが大切という。
事務の仕事の中にも同じ危険が潜む。その解決策もそこにある。調剤部門のダブルチェックの方法に同じ方法で確認するのではなく、逆からチェックする方法など、いわば会計的な考え方であろう。
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続いて、『仕事学』で「仕事と家庭の両立 ワーク・ライフ・バランス」で林文子氏の第三回目だ。今回、学んだことは「待ち合わせ」だった。社員に対する姿勢は間違っていないなぁと感じたのも良かった。
11時半から、原稿に戻る。既に酔いは醒めてきている。既に出版社へのメールの下書きは1,800文字にまでなっていた。それにさらに加える。そんな中で革新的なアイデアが浮かぶ。アイデアは革新的であればあるほど非常識とも思えるので、最初は躊躇する。
したがって、それが使えるものなのか、違法性はないのかを慎重に吟味しなければならない。
さらに検討を進めると、これまでの原稿との融合点を見出すことができて、さらに安全度を高くレベルを上げることができ、現在進行中の事業承継策にも使えることを見出した。
それらを本に、やっと午前1時過ぎに出版社にメール送信する。2時22分就寝。