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税法学会2日目+ミュンヘン税理士会との発端秘話+保険等スキーム

7時45分に起きて朝ドラのチャンネルを探す。フト日曜と気が付く。土日の区分ないのが執筆活動だけに、この様なことはまま起こる。朝食の後、珈琲を淹れ学会に持参する荷物と袋を推し量る。結局ZETの布袋だけでは入らないし、昨日の様なキャリーバッグを止めたので、紙袋とした。

電車の中では、立って師匠の髭先生の本を読む。テルミナ地下の三省堂で、税経通信を買い地下鉄で読み進む。余裕みて出発したが、10時20分というかなり時間が切迫して到着した。

総会の最後の部分に参加し、10時半からの『行政不服審査法等の改正と納税者の手続的権利』を聞く。国会審議が進まず、廃案の危険となりつつあるのが行政不服審査法である。

 
昼食時間では、名古屋大学の濱田ゼミで知り合うことになった東京のK先生にお声を掛けて頂いた。昼食は殆ど軽食で、既に数十秒で済んでいたので、メールのチェックをしたあと、休憩室に行って喫茶でお話しをした。

K先生とお話しているときに、二人が同時に気が付いたことに、名古屋大学大学院から、この名城大学法学部の助教として今年から勤めている先輩がいることだった。
それならば・・・と、K先生からメールをして頂いた。上手く合えば、夕食を・・・と考えたが、連絡が付くかどうか?

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その間に、ドイツでお世話になった著名なT教授がお声を掛けていた。覚えていただいていて光栄であった。ご無沙汰をお詫びしつつ挨拶した。T教授は今回の司会も努められているし、先日の専門雑誌でも登場されていた。立派な髭をたくわえていらっしゃってカッコイイ!

そう言えば、現在、名古屋税理士会でドイツのミュンヘン税理士会との提携が進んでいるのだが、その発端は、私がミュンヘン税理士会にコンタクトを取ったのが最初なのである。このことは、広くお話するのは今回が初めてある。

当時、T先生がミュンヘンに留学中であったので、ドイツの訪問はその中で出てきた計画だった。ところが、T教授とは面識もなく、予算もない。報酬もお支払いできるというようなものでないないなか、どこまでお手伝いを依頼すればよいかも分からない。
そんな一面識もない偉い先生に、甘えることもできない。そんな中、出来る限りのことは自分でしなければならない。

あれは、名古屋で開催された2回前の公開研究討論会の時だから、2000年で、もう9年ほど前になる。研究員の一人に選ばれた私は、海外の税制を研究するリーダーに「抜擢」された。そうである、ただ年齢がある程度高いだけで、実績のないは、本来そんな役が務まるはずがないのになったのだから、無謀とも言える「抜擢」だった。しかし、与えられた職責は果たさねばならない。

もちろん、ドイツ語は出来ないところか、英語さえ出来ない私である。通訳となる人が探せても、その人が税務に詳しくなければ、困る。何せ、ドイツには税務署はあるだろうが、日本と同じか?・・・・すら分からない。

仮に翻訳して、「税務署」となっても、それが我々の求める税務署と同じかどうかも分からないし、それが通訳自身が分からねばならない。税理士制度はあるが税理士会はあるのか?それも分からない。どこにあるのかさえ分からない。分からないづくしである。

その数ヶ月は仕事は全く出来なかった。しかも、その期間は2月から5月という一番多忙な時期であった。独力で精通した通訳者を探し自腹で二桁のお金を払って、交渉しアポイントを取り付けてもらった。ドイツ大使館のルートも探したくらいである。


さらには、時期が悪いし訪問までの日数が不足するから、提携関係にあるTKCでも訪問アポイントを取るには数ヶ月掛かるから、絶対に無理だといわれたダーテフとのアポイントにも僅か2週間ほどの間に取り付けた。

もちろん、それに先立って、内部了解を取り付けることもしなければならない。これには、歴史の勉強が役立った。いわゆる「岩倉使節団の失敗の経験」を学んでいたから、できたのであった。

そしてヨーロッパ訪問は大成功に終えることができたし、もちろん、その秋の公開研究討論会も成功できた。

本題ではないので、随分省略したが、この数ヶ月間は、大袈裟に言えば生きた心地がしなかった。雨の空を見上げて、必然的に祈っていた、あの時の風景は忘れられない・・・・懐かしい話をしてしまった・・・。

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午後からは、昨日の基調報告を受けたシンポジウムで『相続税をめぐる法的諸問題』で2時間。
5時半過ぎに終了した。K先生を探したが見つからず、こういう時、視力が弱いのは不利である。初めての駅や飛行場での戸惑いと同じだ。

仕方なく、歩きながら名城大学法学部に勤めているHさんに久しぶりに電話してみると・・・「現在この電話は使われておりません・・・・」・・・ま、仕方がないか。岐路に就く。

JRの中で、生保による節税を検討し、部屋に戻って夕食・休憩後の6時半から、別の観点から節税保険商品の勉強をする。これは明日、大学院で講義する内容である。

これをするため、8時からの大河ドラマを10時からのBS2での再放送を見ることにしておいて、9時まで行う。9時から飲酒しながら、「マネー資本主義」で年金基金のヘッジファンドによる損失問題を鑑賞する。

そして、10時から大河を観て、10時45分から入浴し、明日は連続19泊の缶詰を終えてチェックアウトするための荷造りをして、明朝は早いので0時半に就寝する。


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2009年06月14日 09:56に投稿されたエントリーのページです。

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