7時40分起床、朝ドラの後、朝食。朝刊チェックでは日興コーディアルの全面広告でイチローの言葉が紹介されていた。「偉業を達成するひとつの方法として、ひとつひとつ単純なことを積み重ねる方法があります。」非常に謙虚な言葉だ。「ひとつの方法」としているのもそうだ。
8時半過ぎから「秋の山歩き」の「天気のよい日の道迷い」などの、低い山での思わぬ落とし穴を、人生の教訓のように聞く。山登りも、山散歩もしない私だが、日常業務に潜むミスに通じることも直感し、或いは万が一に備えて、鑑賞する。
驚いたことに、7割が下山中(魔の2時前後)で、普段と同じの好調なコンデションの際に起こり、その中の3割が平らか緩斜面で起こっているという。
ヒューマンエラーといい、お喋り中などにもよく起こる。ほっとして記念撮影で下がっての滑落もある。散歩コースのような低い山ほど、行方不明者を訪ねる看板が多く立っているとするゲストの市毛さんの言葉に重いもの感じた。ふとした気の緩みが大事故につながるのである。
対策は万全でないが、万が一の備えで「フェイル・セイフ」の概念を紹介していた。装備では「救急シート」や「ギプス」など驚いた。
*****************************
珈琲を淹れて、9時から原稿に向う。途中、慶應大学の講師派遣について参加依頼のメールが入った。当初は当然参加する積りであったが、原稿に追われて欠席すべきかと迷っている。
11時9分、執筆上の質問を先輩にメールして、立ち上がってフト、P原稿の画期的と考えられる拡販方法を思い付いた。出版社に相談してみようと引き続き、潜在意識に任せて練ることにする。
12時まで没頭して、正午のニュースと昼食にプレーンヨーグルトのみとして、ワイドショーで酒井法子被告保釈申請中のニュースに応じた保釈制度の解説が面白くて見ながら、、先の慶應大学の行事をとりあえずキャンセルする返信を送る。
******************************
途中、4ヵ月後の講演企画でアイデアが忽然と浮かんだため、早速、4日の主催者にその際のお礼と兼ねて提案をした。主催者から話があった2日間講演である。現在執筆中の本と合わせて2日間で行うものだ。
続いてP原稿の念校が金曜中に出来るので土曜朝に打ち合わせすることにし、これに合わせて新幹線や執筆時間を計画する。
そうこうしていると、納税月報のゲラが完成し、来年の3月号の執筆依頼も同時に頂いた。バタバタして4時半から原稿再開する。「間に合うか?」「間に合わない!」「いや間に合う!」の不安が交錯する。イチローに比べたらものの数でないプレッシャーなのに・・・
時折、部屋の中を熊のように歩き回り、構想を練る。本の定価や出版社の希望なども勘案しなければならない。過去の同類の書籍の定価を調査すると、既に絶版だが平成10年で400頁で4000円である。S教授の最新版が上場会社も対応して、260頁余りで3400円。拙著はこの調子で頁が増えれば400頁に迫る勢いである。
月末脱稿が困難化している。缶詰計画の再考をする。
*******************************
7時のニュース、7時半の『クローズアップ現代 アジア市場にインフラ運用も』などを垣間見つつ、ライトヌードルを食して執筆を進める。8時からTVを消し没頭再開する。
9時のニュースを聞きながら入浴し、5日振りに髭剃りをする。4ヶ月後の1月東京講演で2日間コースが主催者から返事があり実現することになってしまった!これを受けて、脱稿をより確実にしなければならず、9時半過ぎから缶詰計画追加を決定し、予約を取る。
*******************************
『プロフェッショナル』では井上雄彦(たけひこ)氏の行動を見つめた。「締め切り12時16枚!」との大きな張り紙に驚く。「レベルは上がることはあっても下がることはない」孤独な闘い。「闘いの螺旋。いまだ終わらず」創作の秘密を探る。
行き着くとこはどこなんだ?「バガボンド」は読んでない。「スラムダンク」もまた同じ、しかし惹きつけられる漫画家である。締め切りとの追いかけっこ・・・マンガの常識を覆す。絵だけで40ページを描ききったというクライマックス。
「手に負えないことをやる」流儀・・・同じだ!最も悩むのは「ネーム」。ここが私と異なる。集団作業のと、個人作業の違いでもある。
「迎えにゆく」・・・良い言葉だ。「自分の奥を探る」「自分の思ってもいないことを書けない」だから作家は尊敬されるのだ。
途中で、酔いから寝入ってしまい、目覚めると次の番組の爆笑問題の動物心理学の話になっていて、それを途中から眠気眼で見て、目を閉じる。