久しぶりに事務所に戻ってくると忙しい。まして月末だ。決算申告の訪問が立て続く。お客様の売出の日程と重なり、今日回れない1件は日曜に訪問することになってしまった。
論文執筆に集中しなければならない日曜日を潰すのは忍びないが、お客様優先だから仕方が無い。
まず、9時に1軒訪問。そこへの移動中に、来週の講演の際の懇親会会場についての打ち合わせの電話と、問い合わせの電話の掛かっていた別のお客様の質問に回答を出すべく分厚い本を助手席でめくる。事前に社員がちゃんと予測計算をしてくれていて助かる。
1軒目の訪問先も不況で近く清算する予定となる。戻って担当社員が代わって2軒目に向う。
移動しつつ、社員と先の別のお客様の情報を聞き考える。2軒目の訪問をした後、帰り道に調査した結果を踏まえて、電話する。
しかし、電話しつつ、このお客様に掛かる別の税金のことを思い出し、計算をし直す事にした。危ない危ない。思いつかねば大変なことになっていた。予測計算は、経営計画と同じで、頭を働かせて想像をしなければならないので大変だ。
昼食に戻るも、その計算のことで頭が一杯だ。午後から来客があるので、それまでに方向性を付けておきたい。社員と共に考え一応の答えを出し、すかさず返信の電話をした。
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午後からの経営計画のお客様で3時間掛けて話し合う。経営計画は経営者と従業員とのコミュニケーションが大切であるが、多くの経営者はこれが苦手なのである。その際に最も大切な数字を説明できないことも大きな要因である。しかしそれ以上に、多くの経営者は、経営の使命や理念が語れない。そして業績が悪いのは従業員の責任だと思っている。
「郵便ポストが赤いのも皆、経営者の責任」なのである。今日は少し早めに帰られるとのことで休憩なしで、途中、ケーキを食べつつも話し合う。
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さてさて、4時まで経営計画が終わり、3日間連続講演やら、書評者探しやら、論文締切りと難問の中、今日のこのスケジュールと課題が降り注ぎ、流石に夕方にはクタクタになった。
メールとビデオを整理しつつ見ていたが、その内、意識を失ってウトウトしていた。慌てて書評者探しのため5時までにと思って東京の研究会に電話とメールして問い合わせる。事業承継や従業員持株会の勉強での師匠にお願いしようと考えたのだ。
しかし師匠は最近体調が優れないと聞いていた。それを知っていて携帯に電話するのも憚れたので事務局にアクセスしたのだが、後でメールが届き、事務局も電話しないようにしているとのことだった。さて、困った。
いよいよ、あの方にお願いしなければ・・・と考えるに及んで、出版社の担当の方に、聞き忘れた書評の文字数や原稿料のことを電話で聞く。
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講演料でもそうだが、特に安い金額でお願いする時は、お願いし辛いものだが、安ければ安いほど、事前の了解を取っておかないと後で大変なことになる。
私も経験がある。しかし、かと言って講演者からビジネスライクに幾らとは聞き難いので、言われるまで待つことになった結果、酷いときには東京まで行って、交通費も出ないし、相場の半額以下の謝礼を貰って力を落としたこともある。そうなると、馬鹿にされたとしか考えられないことになる。
講演は確かに水物だ。出来不出来もある。「料金」と割り切れず「謝礼」と書くのも上下関係のなせる業で、教えを乞う訳だから、私も主催者になった時はとても気を使う。
上手に講演者をもてなし、気分良くしてさせて・・・言ってみれば悪い言葉だが、ヨシショして、上機嫌にさせて、良い話を引き出す!これが主催者の役目である。そのための環境も必要である。本当にとても気を使う立場だ。
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その意味では25日の山口県での講演では、まんまと主催者のもてなしに気分良くして、大サービスしたのも、煩悩多い私だが、本日、その主催者からアンケート集計結果と写真3枚が送られてきていた。これも心、憎いではないか!嬉しいものである。
もちろん、もてなしの有無や、上手下手に無関係に全力を尽くすのがプロである。中元・歳暮がないからと手を抜くことがあってはならない。しかし・・・である。そこが人間。だからいつの世になっても接待交際は無くならない。
だからこそ、当然と思うことがなされないと、割り切れないことも起こり得る。その当然と思うラインを見極めて接するのが、接待交際の秘訣なのだろう。
或る時は、このラインを超えないことが重要であり、また或る時は、このラインを超えるからこそ、サプライズとなって感銘を与える・・・人間相手だから永久の課題である。
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さて、集計結果というものは、オリジナルではないから、例えば本当に悪口が書いてあれば削除するなどの、主催者の加工が入る可能性が無きにしも非ず。しかしながらオリジナルは主催者の営業情報だから完全なオープンは難しいこともある。したがって、その場で見せていただくのが一番良いのだが、そうも行かないこともある。
まあ、それでも傾向は判る。講演している本人は良かれと思って逆上せ上がって講演しているから、講演の出来不出来は、反応でわかるというものの、やはり客観的なデータがあると有り難いし、勇気付けられるものだ。
早速、主催者にお礼のメールを書く。夕食後に、やっと送る。
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しかし、もう体が限界だ。上京時の帰りにマッサージに立ち寄るのを諦めたが、もう我慢ができなくなり、地元の柳ゲ瀬マッサージに車で行く。久しぶりで場所が判らず、一方通行が多いこの周りを2度ほど回ってやっと機械式駐車場に入れた。マッサージは60分で4,000円と安いが店の駐車場利用で200円が別途掛かる。
男性の施術者を選び、よく話す方であった。「滅茶苦茶凝っているね~」など、ぼろっかす言われたものの、事実だから納得。さらに首の運動方法なども指導を受けた。
帰宅して、『トメハネ』など鑑賞して、昨夜までの3連続の懇親会飲酒のため、休肝日をして就寝する。