6時起床。そそくさとチェックアウトしつつ、朝食をぱくつく、昨年までは7時からの朝食時間であったが、現在は6時半となっている。今朝のように早いアウトの折には朝食を食べずにアウトしていたことが多かった。
ホテル側も客のニーズを捉えて、今年からは6時半の朝食にしていて、その狙いが当たったかのように、6時半からの朝食会場は込み合っている。経営の大原則である良き変化対応である。
今月からの『私の履歴書』は青木功氏(プロゴルファー)で、今朝の言葉の中に、注目すべき言葉があった。『自分から闘争心、挑戦心、競争心、好奇心の一つでも欠けたら自分のゴルフは終わってしまう』に唸った。
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帰宅すると、まさに妻が子供達を送る瞬間であった。しかし、今日は次男は高校に行くのではなく、名古屋に私立大学の受験に行くので、その方向と娘の高校の方向は大きくは異ならないため、妻一人でも可能であった。
従って、私が急いで戻る必要もなかったかもしれない。しかし、万が一のスペアが居るという安心感だけであろう。だからこそ、昨日も妻の返信は「ありがとう」であったのだろう。
むしろ明日の方が、降雪が予定され次男も高校に向うので娘と逆方向だから私が居た方が役立つのだが、残念ながら、明日は朝から東京講演である。
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余り役立たないけれども早朝に戻ったのは、丁度9時からお客様との面談があるからである。急遽決まった面談は、今、会って社長と打ち合わせしておかねば、決算書も申告書も社長の意向を無視して作成出来ないからである。
また、今月末の申告書押印においては、東京出張と論文の締切りとか重なり私が会う予定が取れないと考えたからでもある。もっともこれは後から思いついたアイデアであったが我ながら褒めたものだった。
3日間のホテル缶詰で溜まった郵便物を整理し、延着された社長を社員が地元駅まで迎えに行っている間に、様々な庶務と出張準備に、荷物の総入れ替えを行う。ホテル缶詰中は、荷物は文献がメインである。今日からは講演出張であるから荷物はガラリと変わって自分の著作物と講演小物である。
社長と決算の打ち合わせ。今後の管理体制とその為の費用の打ち合わせなど、どれも難題であったが、この数日間並行して考えた対策を提案して、社長の了解を得ることができた。こうして打ち合わせを済ませて再び社員が駅までお送りする。
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この打ち合わせの成功だけで、今日の成果はあったと思った。そして私は東京に向かう。何とか間に合った。
2時半過ぎ東京駅到着で、早々に予定変更して紀伊国屋書店の確認をする。フェイスは1列減って2列となっていた。11冊目の新刊が見つからないので、店員に探してもらうと、他の本が被さっていて見えなかったとのことで、淡い期待である「売り切れ」ではなかった。いずれにしろ、書店に並んだ初の5,000円を大きく超える大著となった「我が子」と対面した。
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新宿に来たついでに、『アバター』の3時10分の回を見るか・・・と思って2時50分過ぎに紀伊国屋裏の新宿ピカデリーに行くと、何と平日の日中にも関わらず売り切れ。6時の回は前の方の席しか残っていない。
最終回は9時20分だが、流石に空いているものの、終了時間は0時10分で地下鉄の最終はなくなっている時間だし、通常ならレイトショーになる割引は無く、3Dメガネレンタル料金を合わせて通常通りの2,000円である。どの道、この時間は疲れ切っているのでいいか!と買った。
ここから戻って、東京駅前に戻って書店をはしごしてチェックし、そのまま徒歩でいつもの治療院で施術を受けて7時20分にチェックインする。
丁度、『クローズアップ現代』で上村愛子のモーグルの特訓の様子を報じていて思わず見入った。このため出発が8時過ぎに出発となった。
東西線で高田馬場の王将で夕食を摂りにゆくも、8時半なのに、まだ10人程の行列が出来ていて予想外だった。これでは上映時間に間に合わないかもしれないと心配しつつリミットを設定して待つ。
幸い、一人席の空きが先に出来て10分余り待ったところで入店でき、早速済ませ、新宿に向かう。JRと地下鉄の終電を確認して、場合によっては最後の部分を観ずに出てこようかとも考えた。
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『アバター』は正月4日に家族で鑑賞した。その後、その中で考えさせられる事がいくつかあった。「映画」というメディアについての、私の経営上のスタンスは以前に述べたのでここでは省略するとして、今回の鑑賞のし直しは、東京の劇場での3D効果の違いの確認と、さらに前の座席とすることによる違いの確認も視野にあった。
結果的には、これらに相違は無かった。それ以上に問題となったのは、3Dメガネの重さである。これがより軽量になるか、あるいは裸眼3Dでないと普及は難しい。『アバター』は脚本が優れているので、是非、じっくりと、その良さを味わうために通常の2Dで鑑賞し直したいと思ってしまうに至る。
今年はTVも3D化する3D元年と言われ、まもなく3割程度の割高さで発売されるというが、先の課題が解決しないと、私は空振りする可能性を大きく占めていると予想する。
再度の鑑賞で確認したかった最も大きな要素は、人々を納得させ従わせる何かである「権威」と「リーダーシップ」とそれを得るための「知恵」である。もちろん、あらゆる経営の場面の原動力として意識してのことである。だから小は家庭、大は国家に至るそれである。
そして、それは「困難の克服」への挑戦とその姿勢であると確認した。その困難は志の崇高さでもある。
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地下鉄の終電車に合わせて、途中での退席も考えていたが、中央席であることと、やはり最後まで見たいとの気持ちから、JRの最終0時40分に間に合えばと最後まで鑑賞した。
パンフレットを買い、岐路に就く。総武線13番線から0時26分の電車に乗り、終電近い東京の様子を初めて経験する。思っていたより東京の夜は早いものである。
東京駅からはタクシーを止めてチェックインの時と同様に再び徒歩で部屋に戻る。