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申告書確認+節税対策+お客様への説明程度+タカラトミーの戦略

朝から2月中に社員達が完成してくれたお客様の申告書を確認する。昨年は6日から始めたが今年は、自社決算が遅れたついでに、どの道、確認するならば、先にすれば社員の後の作業も余裕が出来るだろうと考えたのだ。

先にやっておくと言えば、税制改正前の節税対策もそうだ。東京の先生から相談を受けて思い出した。国会通過の目途も立ち、そろそろ最終コーナーである。 

今まで、(実は今も)、論文等に追われ出来なかったが、今日は1日これに充当して資産家のお客様に連絡を取り捲った。

並行して、申告書チェックと請求書作成のトリプル作業は、先月から請求書作成がネットで行うようになったためのプロセス管理の変更に伴うものだ。

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お客様から半ばクレームのような話が社員を通じてなされて、それにも対応する。これは最優先項目である。
内容は、月末が土日であったため、納税は3月1日になるから、短期前払い経費も3月1日支払で良いと思っていらっしゃった・・・というものだった。

幸い、赤字事業年度だったので実害は生じないものの、給与支払日が休日ならば前日になるように、あくまで納税だけのことであることの説明や、結果として実害のないこと、来年以降の経理処理等の説明をする。

どこまでを常識として説明しないのか?私も四半世紀を超える経験の中で初めてのことで、考えさせられる案件ではあった。
このように理解されることがあるとの教訓を得たのは重要だった。だから、短期前払い経費の場合には、念のためにそこまで説明をしておくことにしておけば間違いないということだ。

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夕食を挟んで、9時過ぎまで続き、9時のニュース、入浴、『カンブリア宮殿』ではタカラトミーの富山幹太郎社長の、含蓄のある経営の話を途中から聞き頷く。

「大変化の時に何かをあきらめないと本当の変化は起きない。目に見えるものは20年もすれば変わります。変らなければいけない。何を大切にするのか?」玩具か工場か?の決断を迫られたとき、工場を選択したら、その工場では玩具は付加価値がないから作れない。しかし玩具をやりたい。だったら工場を諦める(閉鎖する)。

村上龍は「メディアは(リストラに対する)ネガティブな“損失”だけしか伝えない。」という。それに大して『先ほどの(閉鎖した)玩具団地(という工場団地)もそうだが、或る時期、役割使命が明確で、存在価値が明確で、本当に動いていた。ところが時代が変ると、そういう役割使命が、もう必要ないと・・・そういうスクラップ&ビルドを日本中がやっていない気がする。』

富山氏の父は「“玩具はヒットが出れば儲かるから”とそれ一本槍だった。」怖い話である。それを、先のように考えねば倒産してしまうと考えた。要するに、この代替わりで、トミカは家業から会社経営に変ったと言えると考えた。

『30歳の頃は、それほど深く考えられなかった。で、面白いことに、会社が悪くなる時というのは、悪くなる最後の方は“分単位”で・・・将棋で最後に「王手」と読めちゃう時がありますよね。最初は、色々な選択肢があるが、最後には、どんどん狭まってくる。(逃げ道が減ってゆく・・・)だから火事を消すのには、もう工場閉鎖しかないと・・・もうこれだけなんですね。じゃ、工場を残すなら何を捨てるの?という話です。その時は“玩具”を捨てるんです。もっと付加価値の高い違う物を作らなきゃいけない。と言う事は、大正13年に玩具を生業に選び創業者がスタートしたものを、「玩具やめるか」と言えば・・・そりゃ、玩具(の方)を取りましたよ。玩具が好きですから・・・』

いい話だ。『“守る”ために捨てた』とスーパーはまとめていた。まさにその通りで、これが出来ないと経営者ではない。

一旦ブームとなってから消えてしまった「ベイブレード」を再度、コンセプトを変えて登場させ、今、ブームが再燃しているという。その仕掛けは情報とのミックスであるという。考えさせられる手法である。

つまり、玩具を通じて「情報を得る喜び」である。トミカではトミカブックで具現化しているし、我々の知的好奇心もまさにそれであるから、容易に想像がつく。

『玩具会社の経営を通して“時代を作ってゆく”と考えたほうが、何でこんなことをやらなきゃいけないのかと考えるよりは前向き』の言葉も、規模は小さくておこがましいが、自分に置き換えると、より鮮明になる。

そもそも、この種の番組や伝記でもそうだが、自分に置き換え、気付きを得なければただの読み物、見世物に終わってしまう。

村上龍は言う。「痛みを知る=優しさ」だと。『富山さんには、町の玩具屋さんみたいな優しさと、どこか憂鬱そうな表情が同居していた。好きこのんでリストラを行う経営者はいない。身を切られるような痛みがあるはずだ。顧客、つまり子供達のために、富山さんは会社を存続させた。痛みを伴う使命感と責任感は人を憂鬱にする。だが、真の優しさは、痛みと憂鬱を知ることから生まれる。』

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WBS見ながら、下旬の講演チラシがやっと出来てきたので、それに返事を書く。2時ごろ就寝したようだった。

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2010年03月01日 08:43に投稿されたエントリーのページです。

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