« 放送界新年度+1日20通のメール+営業の失敗+評価指針完成 | メイン | 西先生に許可を得る+やっと「パラパラ会計」第二弾に1日没頭 »

朝から難問の質問+新企画の進め方+次はカルピスウォーター戦略

7時20分朝食の後、講演のお礼メールを書いていると、MLの仲間の先生から難問がよせられた。「会社分割の単位」 についてである。これに数度のやり取りで昨日の続きの様相になってきた。
これをやっていると、原稿が書けないと思うも、どの道、この原稿も書く予定にしているので、盛り上がっている時に検討をすべきと考えて対応する。

先日来、出版社への企画の相談があったが、お断りすることを、何故お断りするのか、ちゃんと説明しないといけないので、長文のメールを書く。その概要は・・・

お断りすると言うのは辛いものである。また、関係を悪化させたくないので、何故、お断りするのか理解頂ける様に縷々説明しなければならないので、どうしても長文になってしまう。

********************

丁度、次の企画を立てていた所でして、申し訳ないのですが、この同時進行は、(他にも同時進行があるため)とても難しい状態でございます。(中略)

本を1冊書き上げるのは、非常な「情熱」が必要で、その「情熱」として、“何か”が無ければ、とても書き上げることができないもであることはご承知の通りでございます。
そのテーマに対して、自分自身が、興味なり必要性を感じないと、とても書けないのです。

(中略)書く限りにおいては、「売れるように・・・」を必死に考えて、全体のコンセプトと構成とレイアウトと・・・を総合勘案して、イメージがありありと浮かぶほどにああでもない、こうでもないを反芻して、脚本を書き、その、必然的な論理的展開を考えねばなりません。

そして、具体的に書き始めても、「それ」が続きます。書きつつ、創り、造り上げてゆく作業の「没頭作業」が欠かせません。

この苦しい作業に耐えうるのは、そのテーマに対して、「情熱」を持っていない限りは出来ず、何度、頂上の高さすら判らない・・・今、何合目か判らないまま、頂上辺りを眺めて書けども書けども進まない終わりの見えない執筆にホテルの壁をながめ、ベッドとの往復の日々、徒に時間の経過するもどかしさ・・・ため息ともつかない疲労感に幾度、襲われたことか判りませんでした。

しかし、書く前の段階では、「書きたいテーマ」は茫漠としていますから書くべき内容を、「これだ!」と提示できるほどに、結晶化するには、また別な、労力が要り、中々まとまらずにいました。

書きたい内容の極小粒な塵芥が浮遊している物に対して、まとまりを付けなければなりません。それぞれの塵と芥が自身の重力で離合集散して、固まってきて、大きな何かに育つまでには、時と念力のようなものが必要で、思い込み、まとめようとする力(フォース)が欠かせません。当然、それにも「情熱」が必要です。

すでに、この時点で、全体のコンセプト創りと構成とが同時に始まっているのですが・・・まだ何も書き表すことは出来ない状態といえます。

今、現実的にようやく、ぼんやりとまとまってきた企画は、****でこれをどう活用するか?

この本を見れば・・・俯瞰するが如くに・・・おお!よく判る!と読者に謂わしめるものを創ることが目標です。しかし、まだまだ、「こうです!」とレポートに書けるまでには、最低でも1週間ほど必要で(中略)。

と言うのも、パラパラ会計の第二弾の脱稿を先にしなれれば(まさに、これで現在缶詰中)ならないからです。

<1>
まず、「***」の方は興味があるのでやろうと思っているのですが、大勢でやるのは、今までに散々懲りておりますので、小生のポリシーとして、全てお断りしてきております。

共著が可能なのは、全ての原稿の加工修正を一任して頂いていて全権委任頂いているから、私の頭の中だけで思う通りにできるから、辛うじて叶うのです。

一時、中小企業庁の方とコラボの話があったときも お断りしたのは、全権委任いただけそうもないからです。
たった一人増えるだけでも二人なら1つのコンセンサス回路だけですが、三人になると倍増して調整が苦しいのです。(部下じゃないからですし、部下であっても、賛意を得て動かさないと・・・)

三人の関係をコントロールするにも苦労します。これが人数が多いと大変です。
これまで他で苦労してきたのは、全権委任の結果、そのグループを統括しなければ当然出来ませんから、「マネジメントの必要性」が生じるのです。

それぞれ、仕事を持っている人を取りまとめるのですが、強制することは出来ませんから職務上の命令権の無い中、人間的にマネジメントしていく必要が生じ、これに忙殺されます。
そんな余裕と、そんな能力はないし、そこで時間と能力を使いたくないのです。

現在、大勢で書くときに加わるのは、構想・構成・レイアウトに参加せず、各自が任された担当原稿を書くだけのものにしております。(各自責任)

そのリーダーの力量だけです。任された部分の、責任だけを果たすだけです。当然、他の人の原稿に口出しはしません。「○○先生還暦記念論文集」みたいなものですし、書き上げたばかりの学会論文もそうです。

面白い内容にしようとすると、少なくとも、私の「創造(クリエイティブ)」のやり方では一人の頭の中で、全体を構築しなければなりません。
そこは極めてクリエイティブな世界で、自分の好みのフィルターでしかありません。
自分の頭の中で全ての原稿を咀嚼し、かき混ぜ、発酵させて、時期を見計らって間髪入れずに発酵を止めて、次の工程に送ります。

そこでは、自分のタイムスケジュールでしか動けません。そこに大勢がくっついているとそこへの配慮(次回勉強会の準備、指示、などなど)のマネジメントも加わってきます。
はっきり言えば、好きに出来なくて邪魔なのです。

(中略)これについては、これまで、様々な自主的研究会などで、必ず出版しようとする話が出るたびに散々えらい目にあってきたため、もう時間もありませんし、そんな苦労はしたくないのです。

<2>
「**法」の方は、全然時間が足らなくて、出来ないし、より重要なのは先のメールで書きましたように、1冊書くのには膨大な時間と情熱が必要となります。もちろんお金も。情熱は、「自分が」そのテーマに「興味があるか」、「必要か」によって生まれます。

そして、先のメールでは、お察し頂けると思い、わざと書きませんでしたが**法の全体について、それが無いというのが偽らざる気持ちです。

さっと書ける物ならいいのですが、版権上、一から書かざるを得ず、どうしても時間がかかります。残り少ない壮年期の充実した人生という時間を使うには、書くだけの「必要性」と「興味」が、自分にとってあるか?というと残念ながら、ありません。

以上、大変申し上げ難いことですが、クリエイティブを守るためには不可欠なことゆえ、お許し下さいませ。

**********************

昨日送った論文を追跡すると到着したことが確認できて、これで一安心だ。しかし、4月始めには再校正が返ってくる予定だ。

結局、上記メールなどを書いていると長時間要してしまう。長時間掛けて、誤解無い様に、そして関係を悪くならないように慎重に書くから、その返事にも気になってしまうのが人の心というものである。

持ち込まれた話を全て受けていたら、自分がパンクしてしまう。そこで、「自分にとって価値があるか?」の判断をフィルターに通すことになる。それが、上記で書いた「興味があること」・「必要なこと」である。

後者は「知識として必要なこと」のほかに、もちろん経済的につまり金銭的に魅力があれば、多少興味が持てなくとも、知識的に必要なくとも、経営のために我慢してやることはあるかもしれないが、残念ならがら(?)そんな話もない。

どんなに相手が欲していても、こんなことは述べるまでも無い当たり前のことだが、慈善事業でもないので、こちらに、上記のフィルターに掛からなければ、手間隙・情熱の必要とする仕事は出来ないのである。

*********************

あれやこれやしていて、「パラパラ会計」の第二弾の昨夜からの続きに取り掛かれたのは、昨夜同様に夜9時過ぎとなってしまった。

既に、今月末脱稿は絶望的と判断し、午後2時前には、出版社に数日延期のメールを送った。

全体の構成がまとまってきたところで、著作権処理を対応しなければならないことになってきた。これまた偶然、TVでは放送大学の番組で、それを扱った学生の雑誌出版の際の対応を放送していて、風呂に入りながら聞く。


今回の企画は、特にカルピスウォーター戦略と名付けた。2時に就寝する。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.makigutikaikei.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/1063

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2010年03月30日 11:00に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「放送界新年度+1日20通のメール+営業の失敗+評価指針完成」です。

次の投稿は「西先生に許可を得る+やっと「パラパラ会計」第二弾に1日没頭」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.35