6時半起床は「攻める姿勢」の体言である。遊びの翌日の仕事は辛いものだから、自ら鼓舞するためである。「精進」の二文字を思い出す。昇三先生の英単語の精進を思い出す。
18日に放送された教育TVの新番組の『ギフト』では棋士の羽生善治氏の言葉のギフトが、響いた。それは・・・
『ひらめきやセンスも大切ですが、苦しまないで努力を続けられるということが何より大事な才能だと思います。』
つまりは、“好きな事を”ではなく“好きな事にして”出来る才能だ。恐らくは羽生氏は好きな事だったろうが、それでも辛いこともあったろう。それを努力を継続できる・・・自分に振り返って幸福を感じた。しかし、そんな単純なものでもない・・・
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今月号の「致知」の特集は「精進の中に楽あり」であったから、出版社の社長による巻頭の言葉を読み直す。
名人達人に共通した資質があるという。ここで先述の羽生氏を再び想起する。それは『対象との一体性』である。
「そういう腕はどこから生まれるのか?」それは「自分の仕事と一体になることろから生まれる。寝ても覚めても仕事のことを考える。修練する。鍛錬を重ねる。その絶え間ない繰り返しが、いつしか人を対象と一体化する高みに押し上げるのだ。」
「それは苦しく辛い営みだったろうか。そうではない。名人達人の域に達した人たちが等しく抱く感慨がある。
『精進の中に楽あり』
人生の真の楽しみは、ひたすらな努力、精進の中にこそ潜んでいるということである。それはレジャー、娯楽から得られる安逸な楽しみよりもはるかに大きく深い、人間の根源から湧き起る楽しみである。その楽しみを知っているのが名人達人である、とも言える。」
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そこまで達するのが「才能」であることを、刻み付けてから先の羽生氏の言葉を読み直す・・・・だからこそ、最初に、ひらすら努力する、精進に向う時と、味が染み出てくるように楽しみが自覚できるまでの間の継続の中での「苦しまないで努力を続けられる」というのは才能なのだ。
今、また新たな原稿に向う時、押しつぶされそうな不安と、周囲にある現実からの不安から、やってゆけるのかと思う不安。それでも、一歩を進まねばならない性。
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旅行明けの仕事は朝からぶっ通し外出である。しかし、その内、殆どを占める2つは嫌いなことではなく、むしろ好きなことである「講義をすること」である。にもかかわらず乗り気になれないのは、やはり旅行明けだからだろうか?
「精進」と「攻めの姿勢」の二つを以って、よし!と立つ。
ところが、駅で財布を持たずにきたことに気が付き、事務所に戻る。しかし、転んでも只で起きないと・・・午後の講義に直接教室に行けるようにマーカーを持参することにした。今までは、講師控え室でマーカーを受け取ってから教室にむかっていたのだ。
これで2本の電車を乗り遅らせ、今日は、週刊誌情報収集の喫茶店を諦め、スクールバス停で小半時立って待つことにした。当然一番乗りである。
暖かいし、天気も良いので、立っていてもプランニングが出来る。幸い、喫煙所の風上であることも幸いした。
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午前の講義は全員出席だった。そして先述の「攻めの姿勢」での講義の中で、喋っていて偶然にグッドアイデアが2つ生まれた。
一つは、本日話した、男性向けのバランス志向を女性向けにする話すDVDを想起したこと。
二つに、執筆構想中の相続の本のスタンスに一つの筋を通す方法を思い付いたことである。
午後は、例によってダッシュして、先の工夫でマーカー持参としたことで、3回目にしてやっと定刻通り到着した。しかし、誰も居ない。「?」と思っていると学生達が「教室を間違えました」とやってきた。
途中の10分間の休憩時間で、控え室に向かい出勤簿にサインする。
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午後の講義を終えてUターンして、一旦事務所に立ち寄って、さらに西に向かい、社員が先に行っているお客様の所に合流する。
今日は、合併の話である。費用の見積を出すことになったが、それは良いとしても、従業員の解雇問題にも関係することになり、少々紛糾する。
6時過ぎ帰宅し夕食。丁度、出版社から電話があり、「6時半に電話する」という。しかし既に自宅に夕食時間を知らせてあったので、食卓に歩きつつ電話してみると「読者から質問があったのですが、お手許に本がありますか?」と言われるも上がってしまったのでない。家族を待たせているので、明日にということになった。
食事の折に、長男に試験後の遊びのリクエストを聞くが、なってみないと分からないと言う。その気持ちはとてもよく分かる。頑張れ!
『カンブリア宮殿』では食品トレーのナンバーワン企業であるエスピコである。その商品開発力とネガティブ経営という、用心経営に慎重で安定志向を見る。遊びの翌日に1日出っ放しの仕事で流石に疲れ、今夜は早く寝ることにする。しかし、先程の出版社からの読者の質問が気になる。