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連休谷間も+新谷教授の書評を頂く+恩師へ提言+リーマン予想

GWの谷間の営業日。だが、6時50分に起床して、昨夜のグッドアイデアを頭の中で反芻する。その作業は、雑務の中でも行われる。正に寝ても覚めてもである。

社員の一人は昨日からフランス旅行である。良い思い出を作って欲しいものだ。社員の研修の計画を考えて、特命事項についてお客様から報告を受け、こちらの計画通りに収まってきた。三方丸く収まるという大成功である。

明日に控えた上海万博の番組をチェックし、11時10分よりいよいよ、執筆構想の続きを行う。

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昼食時、ポストに『税務弘報』が届けられていた。中央経済社は明日の発行前に届くの立派である。直感した、「書評が載ったのだ!

昼食もそぞろに、読んで胸を撫で下ろした。書評を書いて頂いたのは、高名な日本大学法科大学院教授に新谷勝先生である。一面識もなく、こう書いて下さいと依頼することもなく出版社からの話で書いて頂けることになったものである。

早速、先輩にも伝え、担当者にもお礼メールを書く。

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ブログでは「精進考」を書き、セミナー申込みのあと、2時から執筆に入る。先の書評の際には、当初恩師にお願いしようかとメールを出したが、恩師からは、書籍の中で指導を受けたことへの感謝が「後書き」で書かれていることから、指導した本への書評は自ら褒めることになるので書けないとの厳しくも当然の返信(ご指導)を頂いていた。

だから、その後の結末として本日のことを報告とお礼を書く。そのついでに、非訟事件についての2つのアイデアを盛り込んだ考えを書いてみた。書くと自らがまとまるからである。

しかし、お礼に書いた積りが、「何か不備があったらご指導お願いします」との再びのお願い文になってしまった。
またもお手間を煩わせることになるとは思いつつも、不肖の弟子としては問わずにいられず、送信ボタンを押す。GW中だから、妻子思いの先生だから、恐らく海外旅行だろうと想像しつつ・・・

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郵便物の中に原稿料の入金が本日あることを知らせるものがあり、ふと思い出した。もう一社の方は3月末か4月初旬に入金になるとのことだったが、結局その期間に入金されなかったのでどうなっているのか?ふと心配になった。

まだ、明細も届いていないので、この2週間余り調べていなかったので通帳を見てみると、幸い19日に入金されていた。それにしても、先日知らせを頂いた予定日より遅いし、計算明細はまだなのでメールで問い合わせてみる。

それにしても半年余り掛かっての入金とは・・・どうしたことだろう。次の原稿では考えねばならない。

原稿料といえども、執筆期間中の出費は甚だしいのである。書籍代・主に上京のための交通費・宿泊代・そして缶詰になるためのホテル代と実質別居になることによる、食費のかさむ事などを合わせると、脱稿したばかりの「パラパラ2」を例に取れば、軽く20万円は超えている。

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そう思っている所に返信が届き、腰を抜かさんばかりに驚いた。考えられない提案に、思わず天を仰いだ。昨日考えた計画を実施する決意を実行することにいよいよ踏み出さねばならない。

早速に返信を書き、提案を即決で断った。やはり懸念していた通りであった。既に赤字なのに、さらに大赤字となる位なら、断られること覚悟で返信を書いた。

流石に、直ぐにまた返信があって、立ち消えになったが、それが良かったのか残念と考えるべきか?私としては断られない限りは、こちらから切ることをしないので、続くことになったのだが・・・まあ、「勝てば官軍」ということなのであろう。今度は勝たねばならない。

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6時半からの夕食後、ニュースの後、『にっぽん紀行』で「シャッター通りの商売の哲学」を鑑賞した。リリーフランキーさんの旅物語であったから期待した。先日の名古屋放送局の「失礼ですが儲かっていますか」に比べて、その商売の経理的な成り立ちが明解であって、さらにそこにそれでも商売を続ける哲学が見事に描かれていた。

固定客と信用とで回っている店。他の収益(画家としての収入)で続けている店など、それぞれ納得であった。後者については、「失礼ですが・・・」でも少し述べられていたが、特に前者は大いなるヒントが隠されていた。

先日届いた牟田学先生の「繁栄への着眼点」の一文に惹かれた言葉があった。
「事業の安定は、今、社長にとって大課題である。安定とは、これまでと同じお客様に、3年でも5年でも、10年でも、長期に亘って可愛がって頂くことでしか計れない。それが安定である。自己資本比率が低いとか、売上の不振とか、たくさんの理屈を並べる人もいるが、その多くは根本の安定ではない。」名言である。

先程の固定客が通う店は、それが出来ている。予定通りの日程に仕上がったことがないと言われつつも、良い物を届けるための妥協の無さが客を捕らえ、仕事が山積するほどだ。頭が下がる。目指したい小さな店であった。

基本としては、他社との比較の上で良い商品であることだが、それにも増して「相手の心が返ってくるように真心こめて接することだ。」と牟田先生は仰る。

それを詰めれば、真心を込めるためには、商品に対する精進が基本中の基本となるに違いない。真心を込めて悪い商品を売ることは、真心に反するからである。そうするとやられなばならないことは自ずから定まる

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6月のアポイントを出版社と取る。返事はGW明けとなることだろう。学会出席にあわせての訪問であるが、方向が同じというだけで県は異なる。

溜まった録画の中に、随分前のものがあってこの機会にチェックする。11月15日であるから半年を経過している。数学の番組である。苦手な分野ではあるが、真理を求める姿勢は共通して、数学はそれがひたすら純粋である。それだけに多くの数学者を現実的な廃人に追い込んでもいるという怖さもある。

数学については、1年前の3月9日のブログにも、「これは、私の論文執筆のためのものであるから」として数学の「ポアンカレ予想」に関して書き、その後、何度か書いたことがある。

「ポアンカレ予想」は一人の天才数学者を現実的な廃人に追い込むことで解が見出されたが、今回の『リーマン予想』では、未だに解が求められていない人類史上最大で最も重要な難問である。番組のタイトルは『魔性の難問 リーマン予想をめぐる天才たちの戦い』で、数の原子を言われる「素数」の問題である。言うまでも無く素数は、1と自身でしか割り切れない数である。

面白いことに、これが解かれないからこそ、現代のクレジットカードやネットでの暗号化が可能なのであることだ。スーパーコンピューターでしか求められない150桁もの素数を我々は常々使っているのである。

しかもその素数はIT関係の企業では立派な商品として、もっともセキュリティの高い、奥まった金庫に厳重に保管されていて、ある会社では4000人の従業員の内、僅か数人しかその部屋に入ることが出来ないというから驚く。

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素数の発生間隔の"意味"、あるいは並び方の意味を解き明かすこと。その第一関門が「リーマン予想」(1859年)で、それは「ゼータ関数の非自明なゼロ点はすべて一直線上にあるはずだ」とするもので、これを読んだだけでは何のことやら判らない。

これが解かれるとき、人類は新たな局面に進歩するとまで言われている。60年間解かれ無かった難問を解いた実績のあるルイ・ド・ブランジュ教授(77歳)は今もそれを追及している。

規則も無い素数の発生頻度と原子や電子のミクロの世界の空間の法則とは繋がっているといわれている。そもそも、その「素数に意味など無い」と言うのがその昔の常識であったが18世紀のレオンハルト・オイラーによって意味があることを実証して以来、素数とミクロや宇宙との間には深い関係があるとされている。

しかし、その間には、数々の数学者を虜にして廃人としてきたために、忌み嫌われた難問であったが、物理学との偶然の出会いで、再び論争が始まった。

素数の「無秩序と秩序の極限」にある円周率(π)との不思議な共通点・・・

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ここからは、番組以外の話であるが「無秩序は秩序である」ことは、別に驚きではない。それは般若心経の「色即是空空即是色」と同じである。色即是空空即是色は算式で表すとすれば「1=0、0=1」である。「有る事は即ち無いこと、無い事は即ち有る事」であるからだ。それは、我々の生命そのものである。

我々の、いや我々に拘わらず、一般的にも生命は、宇宙誕生以前まで遡ると、無であった。が・・・今、ここに在る。0→1だからだ。

それらは、私の求める道の途上にあるから興味を持つ。そしてその興味は決して仕事に無関係ではない。経営計画の要素法に密接に関連し、「原因と成果」が0が1に決してならないながらも、 “セレンディピティ”から偶然の出会いなどで、量子力学的なトンネル効果の如く現れることがあるからでもある。

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そして、より仕事に直接的であることは、その論理的追求心の心得、或いは注意(警戒)を得ることが出来ることである。特に後者は命取りになる可能性すらある。
それを無視すると論理を追求する余り、何かを失うからで、数学者の場合に問題がより純粋であるがために、精神に異常をきたすことすらあることは、「ポアンカレ予想」のペレリマン博士と同様である。

今回の「リーマン予想」では、大天才数学者達が挑んで敗れ去り、精神を病んだり、大きな痛手を受けている。
例えば、ハーディやリトルウッドの悲劇ばかりではなく、ノーベル経済学賞を受賞した、ジョン・ナッシュ博士の悲劇は、映画『ビューティフル・マインド』にもなっている。「すべてを支配する真理を見出したい。真に独創的なアイデアを発見する」と言いつつ精神を病んでしまった。それでも興味を立ち切れない魅力を有するという意味で「魔性の難問」なのである。

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今も存命するジョン・ナッシュ博士は、恐ろしいことに私と同じ言葉を言っている、『当時、私は、複数のアイデアを持っていました。そして予想の証明には非常に変わったアプローチが必要だと考えていたのです。』

一見すると解けたと思われても、「頂上に辿り着いたと思ったら別の山だった」ということがいくらでも起こる。
それは、論理をもって科学的に探求する我が社会科学と言えども無縁ではない

ジョン・ナッシュ博士は続けて「数学の探求には、自身の心の内面を突き詰めることが求められます。ある時には論理的に考え、別の時には非論理的に考えるとことを要求されます。そうした複雑な思考が精神的な問題に繋がったのでしょう。

この頃から、数学界では、「リーマン予想」は数学者の頭脳を一撃で破壊するものと恐れられるようになっていく。

そしてこれらは、遥かにレベルが違えども、恐ろしい程に共通点を見出すことになる。勿論、その「程度」というのは重要であるから、残念ながら、私が精神を病むほどには没頭できないだろう。

しかし、その低レベルに応じて、失うものは他に幾らでもある。それを是とするか否かは常に突きつけられているのである。私はそれを、かろうじてバランスで保っている積りである。しかしそれは、常に危うさの中でもバランスを保っているに過ぎない綱渡りでもある。

この先、どうやって、このバランスを保っていくか・・・バランスは常に考えるからこそバランスである。

挑戦を続けるルイ・ド・ブランジュ教授は、60年来解かれていなかった難問を解いたことのある天才数学者であることは先述した。しかし、その博士であっても、これまで3回に亘って「解いた」と宣言しつつ、その都度、根本的な誤りが見付かり「狼少年」のそしりを受けてきたほどだ。

それでも、今回また「解いた」とする論文を提出するという。ちなみに、それが正しいか否かは「数学の世界では、その証明が正しいと認められるためには、すくなくとも2年間、数々の数学者の厳しい検証に耐えなければならない。」と番組は締めくくる。

しかし、これは私の関心領域ではないのは、社会科学の世界では、その証明は不可能に近いからである。けれども、仮に正しいということが証明される前に、一部の数学者を雇うビジネスが、素数の並び方の秘密が解かれたと同時に世界中の通信の秘密やクレジットカードの暗号は簡単に解かれてしまうことになるかもしれない。

その危機はいつやってくるか分からない。

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以前に、ブログでオブラードにする方法の2つを書いたことがある。真実を書きながら真実を隠す方法である。その一つに「量」があると書いた。今日はその手法が使われている。

そして、実は他の方法である3つ目、4つ目の方法もある。自分と関係者しか分からない。あるいは、高度になるほどに自分しか分からない方法もある。

しかし素数を使った暗号ではない。しっかり読めば分かるようにしておかねばならないからである。例えば、このブロックのように、重要な文章には強調するための太い文字を使わない。人はいつしか、太い文字しか追わなくなるからである。従って普段に強調する太文字は、一種のカムフラージュの役割を果たすのである。このような心理を使いつつ真実を書き潜める方法は実は恐らく数限りないのかもしれない。勿論重要なことはタイトルにしないとか・・・

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9時半近くから『旭山動物園物語』を鑑賞する。新たな発見もあったが、今一であった。
途中で入浴し、11時10分から本日日税研図書館から届いた木俣論文を読み込み睡眠定着を図るため1時就寝する。

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2010年04月30日 08:34に投稿されたエントリーのページです。

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