まどろんで精魂を浪費してはならない。疲れる体に鞭打って起き上がり、今日から大学は後期第一回目の授業である。1~2週間遅らせてもらっての第一回目の授業開講なので、この日が告別式と重なってしまったものの、更なる延期は出来なかった。
いつもの通り、喫茶店で週刊誌をチェックした後、ホテルにラウンジの席の上座と下座の確認の電話をした。
第一回目の授業は、今年度税制改正の小規模宅地の特例の厳格化と来年度税制改正の見込みについてを中心に話す。相続時精算課税と贈与税のフリー化の可能性、さらには納税者番号制度にいたる。
ところが、途中で、携帯電話が出版社から入った。勿論、出られない。講義中2回鳴ったが放置しておくと、帰りの電車の中で3回目が鳴った。そこで、思わぬ提言があって、出版社としても本気であることを理解した。
明日の上京時に会いたいとのアポである。これで、明日の夕刻には、加害者との面談に続き、出版社との面談と縦続くことになった。実は、明日になってからさらに1件増えて、3件の面談が続く大変な夜となるのであった。
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2時前に帰社して直ぐに、今度は三重からの来客対応で夕刻まで話が続く。営業譲渡と節税と退職金に・・・と話は大きい。さらにはこの社長のお話は素晴らしいものがあるので、ついつい聞き入った。
私が2000年に本格的座禅修行の1週間をしたのは、この社長の勧めからであったが、今日は社長の世に出るまでの波乱万丈のお話を聞く事ができたし、現在も続けられている善行の数々も伺うことができた。私は、その数分の1しか実践できていない。
確かに、座禅のボランティアなどの活動は、それに対する長時間の準備は必要はないだろうが、私の活動の前には長時間の研究・執筆などが欠かせないので、時間が取れないというハンデがあることは事実だろう。しかし、それにしてもこの社長は立派である。まことに頭が下がるし、目標としたいところである。
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ひとつのこと、例えば事業を成功に導くには、様々な犠牲を伴うこともある。それを避けるためには、逆に事業のスピードを落とさなければならないこともある。
私は、この中庸・両立に腐心している。「要は全てはバランスである」というのが私の人生観でもある。そして、この両立は、同時に達成する必要はなく、時間差で実現すればよいというのが、達成する要諦であると考え心掛けて実践している。
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夕刻まで、面談が続き、続いて地元の法務研究会に出掛けるギリギリの時間となってしまう。
出掛けにスカパーTVの番組制作会社のプロデューサーから電話が入る。取材したいという話だが、眉唾で臨まねばならない。とりあえず具体的な内容をメールしてもらうことになった。
6時から8時まで民法の検討に関連して相続の評価などいつも通り活発に意見が飛び交い勉強させていただいた。今回はわずか2つの民法条文だったが、担当したT先生の準備も良く、議論が活発になったと思う。
そして、「河むら」で懇親会もいつものパターンで、ここで10時前まで過ごし、近くの先生と共にタクシーで帰宅するのもいつものパターンである。
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帰宅し、メールチェックすると加害者から、再三の本日訪問したい旨のメールが届いていた。本日は共著の先輩の事務所に訪問されたとのことである。しかし連絡が取れないので東京に戻った旨と20日に会えないかとの相談のメールである。
20日に出版社と会う前に面談する返信をする。面談の場所は5時までの研修を受ける場所と6時からの出版社との面談の場所の間で設定してもらうよう依頼しておいた。
また、横浜の税理士会の研究会での11月・12月の連続講演でのテキスト採用が決まった。有り難いことである。そんなこんなで、結局就寝は0時を過ぎるからまた早起きは出来ないことになる。