朝はドタバタになって、短大講義前に立ち寄る喫茶での週刊誌情報収集が出来なかった。
税制改正の裏話も
短大講義で、昨日作ったレジュメに従って借地権の基礎講義をし、これを終えて、税理士会館に30分ほど遅刻して「G法人課税の研修」に向う。上西先生の素晴らしいお話は税制改正にまで及び裏話も聞けた。
5時に終えると、地下鉄で一目散に5時半の新幹線を目指すが、やはりこれは無理と判断して池下駅で地下鉄に乗る直前に10分後の新幹線に変更する。
その僅かの間隙を縫って、JR高島屋の地下惣菜店で出汁巻き卵を買う。「のぞみ」の中で遅い昼食と夕食のようなサンドイッチを食するが、今まで美味しいと思って食べていたカツサンドをもう食べるのをよそう考えるに至ってきた。
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いつもの指名でマッサージを受けたのは7時40分からだった。隣のホテルにチェックインすると予約したはずの2連泊の内の初日が手違いで取れていなかったが、幸い空室があるとのことで無事泊まれたが、何故、手違いになったのかは判らなかった。
恐らく私の方の手違いなのだが、それを上手くホテル側がお得意様だからと「空室」を装って対処してくれたものとも考えられた。ホテルは「満室」でも本当の満室ではなく、クレーム対策用に最低限の余裕を残していると聞いたことがある。
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明後日の講演に関する主催者との打合せが続いた。特に著作権の問題で、テキストの書籍をコピーすることについての許可は出せないから、その説明やら代替案を講演の実施上問題ない程度にする交渉が大変なのである。
つまり、代替となるレジュメを作成しなければならない。それを予想して、今夜から作り始めることになった。このため、今夜も深夜の作業となる。
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作りながら、『プロフェッショナル』で山谷で、行き場のないホームレスの人にためのホスピスを運営する女性看護士の山本恵美氏の活動を鑑賞して驚いた。何と易しい笑顔であろうか。
山本さんは、若い頃、妻子ある男性を好きになり、その人を事故で失うなどの苦難の中で自暴自棄となり絶望の中で生きていた。「何のために自分は生きているのか」を考えているある冬の朝に、ホームレスの男性に思い切ってカイロを渡すと「ありがとう」と笑顔を返された。その時、初めて自分の存在を認められたような気がしたという。
「それまで自己卑下して、自分なんか死んでしまえばいいとか思っていたんですけどね、その時初めてね、カイロを渡せた自分を好きになって、ものすごく嬉しくて気持ちが良かったんです。」
ナレーションでは、「壮絶な過去」と言っていたが、全然そんなことはない失恋と相手の劇的な死というだけで、自分が失業した訳でもなく、死に至る病気に侵された訳でもなく・・・いわば普通の悩みである。
それは、「普通の人々の悩み」でもある。その普通な人が、「自分は何のために生きているのか」という同じ様な悩みを持つ中で、貯金1000万円に1億円の借金までして山谷に「『希望の家』を新築し、回りからは「無謀の家」とまで言われた。そこまでの感受性を持っていたことの驚きであった。そして、それが故の溢れる笑顔の尊さに胸を打たれずにはいられなかった。
メールを書き終えてて、1時半就寝する。