3月になった。と言うことは1年の6分の1を終えたことになる。そして3月を終えれば、一気に4分の1を終えてしまい、4月を終えれば3分の1までも終えて・・・何と早いことか!
3月の日経最終面の『私の履歴書』は久しぶりに読む気になった。安藤忠雄氏であった。冒頭から気になっていることに答えてくれていた感がある。
鶏おろしとオールフリー
氏は言う。『私の仕事をみて、「好きなことをやってお金をもらえるからいいですね」たどと言う人がいる。』『しかし』と続く文章には我々の仕事にも通ずる部分が多くて考えさせられた・・・
『しかし実際は、常に「現実」と渡り合う、一に調整、二にも三にも調整という地味で過酷な仕事である。』
『最初にぶつかるのが予算である。どんなに調整してみたいアイデアがったとしても、予算の範囲を超えてしまえば依頼主は納得してくれない。困ったことに、大きな夢をもった依頼主ほど、たいていは予算が少ない。(中略)要望を聞けばどんな豪邸を建てるのかと思ってしまうが、予算を聞くととその半分でも実現が難しいケースがほとんどだ。』
『夢と現実の隔たりを依頼主はなかなか理解してくれない。建築費を抑えなければならないのに、打合せを重ねるほどに逆に要求が増えてくる。(中略)そして建物が完成したら、待っているのは依頼主からのクレームだ。「リビングが思っていたより狭い」「天井が低い」(中略)出来上がって初めて知る夢との相違に、思わず不平をもらす依頼主もいる。』
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「建築」を「税務」あるいは「会計」「経営」「資金」に置き換えてみると同じ構造である。
安藤氏はかつてあるTV番組の中で『住む人は、暮らし難いことを覚悟して貰わないといけない』と仰っていて、私は驚きと共に、共感もし、強く気付くこともあったが、それがここに繋がっていると感じた。
まだ、明らかにされていないが、それでも氏が成功しているという繋がりが経営的に興味が持たれるところで、それに対しての想像は付いている。付いているからこそ、それを実践もしてきた。
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日赤に精密検査を受けるための受付に向う。受付に並ぶ、8時の受付開始前に、折角並んだのに、受付はカウンターで・・・とのことが直前に分かった。事前に言ってくれて欲しかった・・・そんなこと病院のスタッフにとって当たり前のことだが、患者にとっては全く不安なことなのだ。これは我々の仕事にも通じる。
今日は、検査日を決めて、その検査に合わせて大腸を綺麗に洗浄する下剤などの服用の注意を受けて来ただけだけである。検査は10日後の11日で、勿論、この時点ではまさか丁度、検査の最中に東北大震災に遭おうとは思いもよらぬことであった。
9時過ぎに帰社し、7月の講演案内を作成して、10時半から来客対応する。昨日、アポのあった社長と1時間半お話をする。事前の予告通りいい話ではないとのことで、それならば尚更早く聞いてすっきりしておきたかったので良かった。予想通りの話であった。
午後1時からも来客で、贈与税の申告の打合せをし、2時半から午前の7月講演案内作成に没頭した。
この日位から、日経夕刊のボクシングの小説がちっとも面白くならないので、読むのを諦めた。
ふと気が付くと8時を過ぎていて社員はまだ仕事をしていることにハッとなって慌てて残業のための夕食をコンビニに求め走った。いきなりの残業は10時まで続き、私もつきあっていたが終わると同時に就寝準備で、結局は午前様になってしまうから明日の早起きは出来ないことになる。